借り本第3弾!
図書館をこよなく愛する人と日常のちょっとした謎解きが好きな人なら、もの凄〜く楽しめるはず。北村薫加納朋子が好きな人なら、読んでみることを強くお勧めする。

舞台は地方都市の図書館で、そこに勤務する司書の文子が主人公となっている。彼女がいわゆる駒子と同じく、話の語り部となって様々な事柄を見聞きしてゆく形式を取っていて、彼女の上司兼先輩である能勢が、瀬尾さん円紫さん役で、様々な事件の謎を解き明かして行く。。。と、こんな風に書いてしまうと、ミもフタもない気もするが(^_^;)、同系統と書いた北村さんとも加納さんとも、良い意味で異なる部分があり、それこそが彼女の持ち味なのだろうと思うが、その部分がこれまた良い感じなのである。
同じ先輩の日野女史や秋葉老人など、その他の登場人物も非常に良い味を出しているし、このどこにでもありそうな地方都市(の更に田舎)という設定も、その味を引き立てる有効な材料になっているのだろう。
その差の部分は、読んで頂いてからのお楽しみということで(^-^)。