この人の語り口には毒というかケンがあるので、読んでいてムカつくことも多々あるのだが、そういう歯にきぬ着せぬ部分が良いというのも事実である。
今回はそうムカつくこともなく十分楽しく読めた。
指揮の失敗談や燕尾服や靴を作る際の苦労話はまさに裏話という感じ。
特に指揮の失敗談については、のだめがマラドーナコンクールでやらかした「三分間クッキング」を思い出させる内容だった。記憶の刷り込みって恐ろしい。。。(^_^;)
既に8年ほど前の雑誌連載のようだが、登場人物の人名についた注釈の殆どが「既に故人」であったのが、なんとも悲しい。