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なんとなくタイミングを逸して買いそびれたままになっていた本だが、BSブックレビューで千葉望さんのお薦め本になっていたこともあって、やっとこ購入
春樹さんは、エッセイを読んでいる人ならご存じの通り、昔JAZZ喫茶をやっていたことからみても、元々JAZZ好きで造詣もかなり深いようである(「ポートレート・イン・ジャズ」や「ジャズ・アネクドーツ」などの著作もあることだし)
が、どうやらクラシックの方もかなり聞き込んでいるらしい
今までの音楽関係本は、和田さんのイラストに沿うように、どちらも基本的に短い文章だったので、どちらかというと報告形式というか紹介っぽい文章になっていたように思うが、今回は作者の希望により一定以上の文章量で書き、かつ、単行本化に当たって加筆修正したということで、春樹らしさというか春樹テイストのようなものがかなり出ていたように思う
音楽を表現するのに非常に語彙が豊かというか、上手い言葉を使うのもそうだが、目の付け所が違うというか「見てきたような上手いウソを付く」あたりの表現力は、やはりさすが、という感じである

昨日、村上さんの直筆原稿が古書店やネットオークションに流出した件で、著者本人が編集者の実名告発を行った件(出版者側は既に事実を認めている)が報道されていたが、朝日・読売・産経のカテゴリーは社会、読売は文化扱いだったが、日経はセキュリティのカテゴリーになっていた