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某TV番組で見て感銘を受けたので購入
子供向けの写真付き&大字&大サイズ版ではなく、小振りサイズの英文対訳付きのこれを選んだ
司馬遼太郎が小学校6年生用の教科書のために書き下ろした「二十一世紀に生きる君たちへ」「洪庵のたいまつ」および小学国語編集趣意書「人間の荘厳さ」という文章をそのまま収録し、これにロバート・ミンツァー訳&ドナルド・キーン監訳の英文を対訳の形で掲載したのが本書である
この文章は新しい時代に生きていく子供達へのメッセージなのだが、暗い現実を見据えながらも、未来に期待を寄せることや、未来の子供達を信じることを諦めず、読んだ人達に明るい希望を持たせてくれるような、そんな文章だった
司馬さんの思いが文面からひしひしと伝わってくるような、そんなパワーがあり、自然と何度も読み返してしまった
子ども向けということで、多少平易な言葉を使ってはいるものの、小学生には少々難しいかもしれない
とはいえ、だからこその授業と考えれば、非常に意味のある素敵な文章ではないかとも思う
対訳の方についても、比較的簡単な英文なので、そこそこ問題なく読むことが出来た
そもそも英文をじっくり味わえるような英文読解レベルではないというものの、リズムというかそういう部分がすんなり入ってくるような、そんな文章に思えた

『二十一世紀に生きる君たちへ』は司馬遼太郎が初めて子供向けに書いた随筆とのこと
某番組では、これは大阪書籍の「小学国語」に書き下ろしたものだったが、肝心の教科書がどこにも採用されず、お蔵入りしそうになっていたのを、ある小学校の教師が授業に採用して教え続けたというような内容だったと思う
また「一編の小説を書くより苦労した」とご本人が語っていたことも紹介されていたように思う
ネットで色々見てみたところ、教科書単体が本屋で販売されていたり、私が買ったような本が出版されたりと、色々と外に広めようという活動が過去から結構あったようである
今回の私のように、某番組で知って買いに走った人も多かったようで、現在、近所の本屋では平積みされて売られている

なお、当初、某番組が、最近やっている○HKスペシャルの「ラストメッセージ」で見たのかと思っていたら、某フジの「たけしの日本教育白書」だった
人間の記憶はかくも曖昧というかいい加減である(^_^;