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某所で知人がお薦めしていたので購入
面白そうだなーとは思ったものの、こんなに面白いとは正直思っていなかった
対外外交における饗宴に関する本であるが、裏方さん達の苦労とか迎える方&も迎えられる方双方の思惑とかが色々と見えてきて、特にその部分の文章に心惹かれた
落ち着いた穏やかな語り口は、非常に読みやすく、なんというか、著者の心根が文章に透けて見えているような感じがした
だからこそ、良い本だった、と思うのかもしれない
ワインと食事内容に関しても、非常に参考になった
驚いたのは、案外、前菜+主菜+デザートでお仕舞いのケースが多かったこと
前菜が複数とか、メインが2皿とか、魚と肉の間に口直しを出すようなゴージャスタイプは少数派で、ワインはフランス物が圧倒的に多かった
タイトルでもあったワインはやはり見事な物ばかりで、見ていて非常に楽しめたが、赤やシャンパンはやはり一般人にはなかなか手が出ないような超高級物が多かった気がする
が、白はどれも頑張れば飲めるレベルの大好物ばかりだったので、大いに参考になった
日本で饗されたワインを見ていると、見事に超高級銘柄が並んでいて、料理にはも合っているんだろうとは思うものの、なんとなくピカピカというか、優等生過ぎるというか、上っ面というか、無難な線というか、ちょっとそんな印象を受けた
(もしも自分に出されたら狂喜乱舞すると思うが)

面白かったので、同著者の「エリゼ宮の食卓」も買うと思ったのだが、みな売り切れ
密林では、500円の新潮文庫に3倍以上の値段がついていた(-_-)
古本屋探すか。。。ううむ