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理由は定かではないが、昔から高句麗好太王が好きだった。
『太王四神記』のおかげで読んでみようかと思い立ち読んでみたが、やっぱり生真面目な賢王として描かれていた。
日本で卑弥呼や聖徳太子の物語を書くのと同程度レベルの信憑性しかないとはいうものの、それだけお国の人に慕われている王様であることは、おそらく間違いないのだろう。
皇子時代から苦労し王になるまでに数々の邪魔が入ったらしく、その苦労話が延々と続いていたが、その後は祖国を統一して偉大な王になったと史実は伝えているらしい。残念ながら若くして無くなったようだが、彼の息子の在位は名前通り(長命王)長く、それなりに平和が続いたようだ。
周囲の反対を押し切って、王族や貴族以外の所から愛した妻を娶ったともあったので、それが本当だったらいいなぁ、などと思うのだった。