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『鹿男あをによし』のリチャード役が面白く、ついつい関連タイトルに惹かれて購入。著者の初回顧録エッセイとのこと。
今まで「アタック25」と「ブックレビュー」の司会者としか思っていなかった児玉さんが元々役者だったとは、正直びっくりだった。それすら知らないで読み始めたので、エッセイの内容そのものが非常に新鮮だった。
おだやかな微笑みのむこうに、このような人生が!−というのが本書の宣伝文句だったが、まさしくその通りの内容だったかと。本当にびっくりするような内容というか今とのギャップにひたすらびっくりというか。。。
それにしても素晴しく読みやすい文章だった。穏やかな口調で、流れるように優しくさらさらと語りかけてくれているため、読んでいるだけで癒されるような気さえしてきて、なんだかとってもアトをひくのである。こういうのを言霊の力というのだろうか。
ということで、噂に高い「寝ても覚めても本の虫」も読んでみなくては、と思っている。