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008b5138.jpg絶版になっていた八曜社版をポプラ社が文庫で復活させたらしい。
15年前に出版された幻の傑作絵本とのこと。
主人公の名前はしおん。しおんが語る物語は本当と嘘の狭間を漂い、間にはさまる絵も微妙に均衡を崩して描かれている。
読んでいる方は、それにつられて、だんだんと眩暈を感じるようになり、いつの間にか妖しく不思議な世界に自分が取り込まれてしまっていることに気付く−そんな、とても江國さんらしいお話だった。