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出版がFM東京ということで???
元はラジオドラマだったとのこと。で、なるほどと。確かに作中に流れているBGMがあった方がより効果的に思える作品かもしれない。
読み始めた当初は、金融系の専門用語が雪崩のように降って来て、しばし途方にくれたが、途中から理解する必要は無いと割り切り、後半、その辺の行は全て斜め読みして乗り切ったのだが、特に問題はなかったようで(たぶん)良かった。
仮想世界と現実世界の境目をわざとぼやけさせるという手法で、攻殻機動隊の世界というよりは、ブームタウン@内田美奈子(こう書いてもごく一部の人にしか判らないかもしれないいが)の世界なので、そこのところが判らない人には「何のことやら」になりそうな、そんな作品かと。
専門用語はさっぱり理解できなかったものの、個人的にこういう系統の「想い」が重要になるお話は実は大好きだったりする。
瀬名さんの小説は「パラサイトイヴ」しか読んでいなかったので、そんな彼の恋愛小説はどんなだろうと手に取ったのに、中身はばっちりびっちりSFだったのでびっくり。
ということで「あしたのロボット」あたりも読んでみようかなーと思っている。