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なんちゅータイトルだと思ったものの、読み終わってみれば、まさにタイトルまんま。大阪の下町にある戸村飯店。そこの兄弟2人が交互に繰り広げる、バリバリコテコテのようなスルスルサラサラのような、そんな青春物語である。関西テイストあふれる、関西ネイティブでないと書けないお話かと。
瀬尾さんの作品にしてはさくっと読めて(注:褒め言葉である)そして相変わらず面白く、瀬尾さんってやっぱりいいなぁ、と思えた作品だった。
本書は、今の時代を生きてきたある程度大人の日本人でないと解説なしには理解できない、そういう日常生活のネタが随所にちりばめられているので、こういう物語を他国用に翻訳するのは、きっと難しいのではなかろうか、と思ったり。
私はこれをもうひとつの舞台である東京側の目線で読んだ訳だが、もうひとつの舞台である関西ネイティブの目線から読むとどうなるのか、ちょっと知りたい気もする。
今まで読んだ瀬尾さんの作品の中ではこれが一番好きになった。
かなりオススメ。