名優ポール・ニューマン逝く。
追悼として過去作品を観るにあたり「スティング」と「明日に向かって撃て」とこれでかなり迷ったものの、マックイーン好きとして、こちらを選択。久しぶりに見るニューマンは精悍そのもの。有能で誠実な役がよくハマっている。(マックイーンの無骨風な演技も勿論のこと)
往年の映画ファンにとって、この映画は実はかなりの宝の山で、ウイリアム・ホールデンやロバート・ボーン、ロバート・ワグナーなどの勇姿を見ることが出来る(ディナースーツだし)、またO・J・シンプソン(保安主任)が出ていたり、リチャード・チェンバレン@将軍(バカ息子)が出ていたりするのも一興だし、フレッド・アステアと500万ドルの脚@シド・チャリシーの健在ぶりも楽しい。
138階建てという超高層ビルは、当時も今も現存するビルでは有り得ない高さ(崩壊したWTCが110階建てだった)だが、映画のラストで、消火能力以上のビルを作る愚挙について、設計技師のニューマンにマックイーン@消防隊長が苦言を呈し、そこでニューマンが「教えを請いに行くよ」と返すところが良いのだが、現在、建設中の「ブルジュ・ドバイ」はその上を行く160階建てとのこと。
バベルの塔にならねば良いが…と思うのは、私だけではなかろう。