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海の底「クジラの彼」の元話がこちら。とはいえ、同作中の「有能な彼女」の元話と言った方がより正解か。作者曰くタイトルは「海の底(から来たヤツラ)」で、内容は「潜水艦で15少年漂流記」ということだったが、なるほど確かに(笑)。
実際には海の底の話は数ページしかないし、潜水艦は海上に浮んだまんまの状態で、大人2名と子供10数名が潜水艦の中で暮らす羽目になるというのが主な物語である。そうなった原因がなかなか強烈なのだが、まあその原因自体はさておき、こういう事態が発生することはあってもおかしくはないとは思った。これ以上のあらすじを書いてしまうとかえって引いてしまう人がいそうなのであえて書かないが、日本の危機管理に対する政府の対応やマスメディアや一般人の対応など、色々と考えさせられる問題がてんこもりで、オウム真理教や阪神淡路大震災や四川大地震の時の報道を思い出したりもした。
誰かが言っていたが「我々はそういう国に生きている」のだ、ということを再認識させられた、そんな話だった。