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言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫 (よ21-2))真っ赤な帯の宣伝文句は「この毒舌がもう、聞けない」であった。米原さんの対談集である。対談者は、例のプラハ・ソビエト学校同級生である小森陽一さんを筆頭に、林真理子女史、児玉清さん、養老孟司さん、糸井重里さんなどなど。他にも政治家やら写真家やら様々な方との対談が掲載されているが、当文庫用の特別編集とのこと。初出は様々な雑誌などが多く、殆どが2001年以降という比較的新しい対談ばかりだった。するどい米原節は相変わらず絶好調で、生き生きした米原さんの姿を久しぶりに感じることが出来たのは大きかった。勿論、盟友である田丸公美子さんとの対談も載っていたし、彼女との対談量が一番多くて一番面白いのは間違いないのだが、残念ながらほぼ既読作品で、ちょっと残念だった。
なお黒岩幸子さんの書いた「素顔の万里さん−解説にかえて」はロシア語協会のHPでも読むことが出来る。もう3回忌かと、ため息しばし。