タイトルに惹かれたから買った、というのも勿論あるが、著者が大森望だったというのも結構ウエイトが大きい。
というのも、彼ならば、ミステリやSFにもページをそれなりに割いてくれるであろうことが、十分予想されたからである。
はたして目次を見てみると、あるある、ファンタジー大賞のことまで載っているぞよ、しめしめ。。。と購入決定。

ところで、純文学を志していた人やバリバリの文学部卒の人に多い(と私は思っている)「純文学以外は文学じゃない症候群」には、本当にウンザリさせられる。
そのくせ「んじゃ何を読んだのか?」と聞くと、「何も」という返事。食わず嫌いというか何というか、自分で判断する能力も気力もないのか、本当に始末が悪い。生ゴミにも出せない。
まあそーいう「自称高尚」な方とは付き合わなきゃー良いだけなので、別にいても構わないのだが、わざわざ目の前で面と向かって言われると、やはりむかつくのである。

。。。と、個人的な過去の恨みで話がそれた。
さて、本文に戻ると、同意する箇所しない箇所、みんなひっくるめて面白い本である。文句言いつつ読めば、それもまた楽し。そこそこ本好きな人であれば、それなりに楽しめると思う。
但し、ご自分を高尚だと思っている方には絶対お勧めしない。悪いこと言わないから、やめておきなさい。


文学賞メッタ斬り!