角川の新書は「角川oneテーマ21」というのが正式名称らしいが、そんな名前かったるくて覚えていられないし、なんだかこっぱずかしい名前だと思う。

ま、それはさておき、この本は、元国連事務総長さんと英語でしゃべらナイト取材班の共著という形になっている。某所で紹介してくれた人がいたので、早速買ってみた。


サムライと英語

さて、やっとこ読んでみたので、感想をば。

外国語を学ぶ上で非常に重要で、その土台となるべきものとは、日本文化と日本語に対する理解ではないか、と書いてあった。
活字には無かったが、その中には愛情とか誇りという、字にしてしまうと少々恥ずかしい言葉も含まれていたのではないかと思う。
「ラスト・サムライ」もそうだが、作者が伝えようとしているのは、共通した「ある思い」なのではないだろうか。上手く言えないが、それが心に沁みてきて、読んで良かった、日本人で良かった、と思えるのだ。

今の周囲の状況(自分を含めて)を考えると、暗澹たる気持ちにならないでもないが、それでも読まないより読んで良かったと思う。

新渡戸稲造の「武士道」を読んだのは、確か高校生の頃だったと思うが、あの頃よりも今の方が、ずっと面白く感じるかもしれない、とも思った。
しかし、探すとなると、あの本の墓場のどこに埋まっているのだろうか、と別の意味で暗澹たる気持ちになってしまう。。。うーむむむ(--;;)