カンヌでパルムドール賞を受賞したムーアの「華氏911」(Fahrenheit 911)を受けて、本家ブラッドベリの「華氏451」(Fahrenheit 451)も売れているようである。
がしかし、ムーアは映画化時にタイトル借用許可を取らなかったらしく、ブラッドベリが相当怒っているようだ。以下記事から一部引用

"Michael Moore is a screwed a--hole, that is what I think about that case,"
"He stole my title and changed the numbers without ever asking me for permission."
"[Moore] is a horrible human being – horrible human!"

華氏451とは、書物の燃え始める温度(発火点)のことで(摂氏なら220度)、焚書を行う消防士の物語である。SF乱読時代の高校生の頃読んだきりだが、どちらかというと「刺青の男」のような短編好きだった私が、珍しく気に入っていた作品だった。一般的にブラッドベリの中でも名作と評価されている本だと記憶している。
見てはいないが映画化もされていて、さっきネットでチェックしてみたら、F・トリュフォーが監督していた。(1966年というから古い訳だ(^^ゞ)

さて「華氏911」の方は、はたしてどんな内容なのだろうか?
9/11絡みのブッシュ叩きネタだということは間違いなさそうだ。(ブラッドベリもその部分で怒っているようだし)M・ムーア、というところからして、凄そうだということが十分予想できるのだが。。。(^^ゞ
当の映画の方は、本国ではパルムドール受賞もなんのその、ディズニーによって焚書ならぬ公開禁止にされてしまったようだ。なんとも皮肉なことではある。