ものぐさ日記

読書・映画・旅行・食物・習い事などに関するあれこれを、ものぐさに更新  

books-2006

5


極上の青春スポーツ小説!!!
陸上に詳しくなくても、さらっと読めてしまう
スポーツっていいなぁと思える
学生時代が懐かしくなる
そういう話であった
超お薦め
1巻「イチニツイテ」2巻「ヨウイ」3巻「ドン」という副題が付いている
こうやって3冊並べてみると、それぞれの表紙が作品の内容にあっていて、とても良いと思った
推薦者(&貸出者)に『読み始めたら一気読みだよー』と言われたが、本当に3冊一気に読んでしまった
23時半から読み始め、気付いたら朝の5時半……だめじゃん(^_^;
貴重な年末の掃除時間を潰してしまい、大晦日は掃除にしゃかりきになるはめに。。。_| ̄|○|||

5
これも借り物である
まず須藤さんのイラストがとても良くて、この梨木さんのお話にしっくりとあっていた
ゆったりとした調子で進んでいく、その調子と、心が吸い込まれてしまいそうな不思議な感覚
黒いミンクの不思議な物語だが、冬のいま読んで良かったと思った
こういう話は大好きである
自前でも買おうかと思案中
なお、「りかさん」系列の「ある人」が出てくるのだが、詳しくは言わない方が良いかもしれないので、あとは読んでからのお楽しみと言うことで

4
中の写真が良かったので、ついつい買ってしまった
内容はごく普通の出来
楽譜がついていたり、音楽の基礎知識が載っていたりというのは、のだめ関連雑誌のお決まりなので、ただもうひたすら、写真だけだったり…(^_^;

4
本屋さんお薦めのミステリに選ばれているようだが、噂通りなかなか強烈
切り裂きジャックの末裔と名乗り予告上や犯行ビデオを送りつけてくる犯人とFBI捜査官チームの戦いが本筋である
犯人はレクター博士と良い勝負の残忍な殺人鬼で、その手口もかなりグロい
スリルとサスペンスは充分味わえるので、上下巻だが一気読みをしてしまうだろう
ちなみに主人公は女性だが著者は男性である
後半の展開をどう思うかは個人差が出てきそうだが、でも読後感はまったく悪くない
VBで出たのもその辺が理由かもしれない
詳しくはネタバレになるので書かないが、その読後感の違いが、レクター博士やスカーペッタの作品とは一線を画していて、個人的にはその違いが一番好きかも知れない

4
年の瀬と言うことで、年末用事で何かと多忙の真っ最中、待ち時間の合間に読了(^_^;
エッセイということだったので、ハードカバーであるにも関わらず、用事に持参したのが結果的に大正解だった
瀬尾さんのエッセイ本はお初だと思うが、やっぱりこんな人だったんだーという部分と、こんな人とは思わなかったーというちょっとした驚きと、半分半分という感じだった
とくに巻頭部分に出てくる校長先生が大好きだ
瀬尾さんは教員試験に何度も失敗したということだが、それでもあきらめなかったところが凄い
私も昔は教師になるつもりで勉強していたし、泳げないためにスイミングスクールにまで通うほどだったので、その気持ちはよく判る(今はどうだか知らないが、当時、小学校教師になるためには水泳25Mは必修だったので)
私は家庭や諸々の事情で、結局、教師になる道を諦めてしまったワケだが、今でもちょっと心残りだったりする
そんなことを思い出した

3
最近、週末まとめて感想をUPすることが増えていて、どんどんたまって行く・・・ので、ちょっと頑張ってみる
彼女が解説を書くと、なんだかその本がすごーく読みたくなるので、そういう手腕は凄いよなーと、思うことしきり
解説本の出版社や作者からすれば、この本は2度美味しいのではないかと思う
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ホームズ役でお馴染みジェレミーブレットの伝記である
ぶっちゃけ、小学生のころからイートンを卒業するまで、ずーっと苛められっ子だったとか、失語症だった頃の苦労話とか、舌小帯短縮症でRの発音が苦手だったけど演劇学校の指導員の勧めで手術をして治ったとか、色々なお話が載っている
とはいえ中身は全部英語に付きざっと読んでいるにも関わらず進みはカメのごとく・・・
あっているかどうかも、ちと自信がなかったりする(^_^;
でも良い本だと思うので、日本語版積極希望!

買っちゃった(笑)
ベスト10のうち読んでいなかったのは3作品
うち自分で持っているのは1作品−のだめだけだった
貸してくれた友人に感謝!

4
千葉さんが日本の東西をかけまわって腱鞘炎になりながら書きあげたという最新作だ
表紙の赤が目を惹く装丁で、本の内容ともとてもあっていて良い取り合わせだと思った
素人には敷居が高いと思われている、骨董屋の世界
その中で活躍する女性十名のインタビューが主体だが、千葉さんと店主との交流部分も良い味を出していると思う
骨董に関する蘊蓄の殆どが判らなくても、文章からわき上がってくる女主人と千葉さんの「古いものへの愛情や想い」のような、一種独特の雰囲気が非常に心地よかった
個人的には特に古書店に惹かれたので、そのうち機会があったら行ってみようかと思っている
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4
梨木さんのエッセイ本である
梨木さんはご自分ではインドア派と言っているが、実はカヤック漕ぎが趣味だったりする
その梨木さんが実際に旅して感じた風景や水辺や自然の素敵な描写をたっぷり堪能できる
これはそういうお話である
読んでいて、こういう体験が彼女の作品群にたっぷり反映されているのだなーとしみじみ思った

5
藤原さんの最新刊である
地球温暖化もそうだが、南極のゴミ問題も深刻だという
山のようなゴミの間をぬって、ゴミでケガして血を流しながら自分の巣まで歩いていくペンギンの姿がなんとも痛々しい…
温暖化で崩落した山の斜面は当然非常に危険なワケなのだが、ペンギン達は生きてきた場所を離れようとはしない
崩落して滑り落ちて凍え死んでしまったペンギンの親、雛…
どちらも人間の所業の結果、の出来事なのであった

5
5275ad42.jpg新潮の新雑誌yomyomを試しに買ってみたら、かなり読みでがあって、面白かった
一応小説新潮の別冊という位置付けらしいが、ヨムヨムなだけに新潮文庫と仲良しらしい(でもサイズは小説新潮と多分同じ)
さすがに最初だけあって、気合いが入った読み切り短編がまずズラ〜リ
川上弘美・梨木香歩(家守綺譚の新作!)・阿川佐和子・大島真寿美・吉田修一・恩田陸
お次はこの方々のエッセイ
重松清・江國香織・角田光代・山本文緒
特集が「アメリカの小説をヨムヨム」ということで、カート・ヴォネガット・Jrとレベッカ・ブラウンだった
両者とも既読作家だったのと、関連記事が浅倉久志・太田光・柴田元幸だったので、かなり楽しめた
コラムは、山崎まどか・岸本佐知子・大森望だったが、一番気になったのは、トマス・ハリスの新作『ハンニバル・ライジング』−勿論レクター博士モノである−の記事だった(どきどき)
あと、スペシャルで畠中恵が「今様お江戸散歩」を、連載として、嶽本野ばら・いしいしんじ・大平健・三浦しをん、ときたもんだ
大昔に講談社がINPOKETを創刊した時よりもっとごーじゃす(値段も違うけど)
これで680円はかなりお得かと
次回は2月末らしいが、特集が「石井桃子で育った人たち」
クマのプーさんで育った訳ではないが、ブルーナとノンちゃん雲にのるで育ったモノとして、忘れずに買わなくては!

5
某TV番組で見て感銘を受けたので購入
子供向けの写真付き&大字&大サイズ版ではなく、小振りサイズの英文対訳付きのこれを選んだ
司馬遼太郎が小学校6年生用の教科書のために書き下ろした「二十一世紀に生きる君たちへ」「洪庵のたいまつ」および小学国語編集趣意書「人間の荘厳さ」という文章をそのまま収録し、これにロバート・ミンツァー訳&ドナルド・キーン監訳の英文を対訳の形で掲載したのが本書である
この文章は新しい時代に生きていく子供達へのメッセージなのだが、暗い現実を見据えながらも、未来に期待を寄せることや、未来の子供達を信じることを諦めず、読んだ人達に明るい希望を持たせてくれるような、そんな文章だった
司馬さんの思いが文面からひしひしと伝わってくるような、そんなパワーがあり、自然と何度も読み返してしまった
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5
表紙買い(笑)
なかなか面白いタイトルの本だった
したら内容もタイトル通りで面白かった
噂通り、旭山動物園は凄いのだった
掲載されている動物の表情がこれまた非常に良く「みんな生きているんだなー」と思えるような写真ばかりで、思わず「うおお」と唸ったりして
次回北海道に行った時にはぜひとも訪れてみたい
ペンギン以外の動物を見るのもたまにはいいかもしれない(あれ?)

4
グインも111巻ということで、何やらイベントなどがあったようである
そういうのにはとんと興味がないのでスルーしているが、ちょっと前に100巻記念をしたばっかしだというのに、もう111巻・・・はやっ!
このところ、グイン好きにとっては楽しい展開が続いていて、今回も「うおおお!やっとこだー!!!」という展開があったので、嬉しくてしょうがない
次回は2月ということなので、112巻が今から楽しみである

5
「しゃばけ」シリーズの第三弾
やっとこ文庫化でゲト
単行本は友人に借りて読んでいたので、文庫即買い
再読したが、やはりなんとも面白い
この人の作品って、やっぱり好きだ
次回からは単行本買っちゃうかも・・・という位大好きなシリーズである
今回気付いたのだが、単行本と文庫の表紙が微妙に(というかかなり)違う
柴田ゆうさんがわざわざ描き分けているようだが、ファンには嬉しいこだわりであろう

4
家人が買ってきた本である
例によってこちらが先に読了
著者は某百貨店のお客様相談室で長年勤務された方で、定年後、アドバイザーのような仕事をなさっている模様
最初はなんとなく「そこに本があったので」読み始めたのだが、かなり面白くて、結局最後まで読んでしまっていた
この本、宣伝帯が真っ赤で、本の半分を占めていたので、密林の画像とは大分異なる印象なのだが、立ち読みは、100ページからが面白い。という宣伝文句付きである
また、よーく見ると「苦、情学」と描いてあるのも面白い
百貨店に寄せられるクレームの種類やタイプや対応とその考察や対策などの記事が主だが、百貨店の「お客様相談室」という部署が、どういう視点でどのような仕事をしているのかがよく判ったのも良かった
読み終わった後に、著者の勤務先の某百貨店が西○だと判った時には、失礼な言いぐさかもしれないが、正直言って驚いた(^_^;
西○でこれならば、○越とか高○屋とか伊○丹の分はもっともっと凄いのか、逆に全然へっぽこだったりするのか、比較して読んでみたいものだなーとも思った

4
三浦しをん週間続行中
というか、表紙に千秋がいたので、即買い(笑)
表題通り「乙女」を「なげやり」にした爆笑エッセイ本である
まあそうはいっても、彼女ならではの乙女心は今回も充分爆発していたし、相変わらず煩悩にまみれた本だったが、ワハハと笑って楽しめた
にしても、毎回思うことだが、彼女の弟君にぜひとも会ってみたいものである

4
三浦しをん週間は続く
まあぁぁぁ見事なまでの漫画ヲタ本
でもまあ正統派(というのも変だが)漫画が多いので、特に腐女子向けという訳ではなかった
弟の顔がみてみたい
漫画好きでない人にはあまりお勧めしないかも
新潮文庫なんだけど、いいのか〜?とかちょっと思ったりして
ちなみに私は全編通じて殆どのネタをバッチリ理解出来た気がするけど、それが何か?

4
目黒の「岩茶房」を主宰する左能さんの本
岩茶の岩韻や、その力や効能について「なぜ岩茶なのか?」を語っている
元々出版社勤務を経て物書きになった(新潮新人賞を取ったこともあるらしい)方ということで、文章は簡潔ですっきりしている
岩茶好きは勿論のこと、中国茶好きの方なら、読む価値があるだろう
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4
三浦しをん週間は続く
これまた面白い!
駅伝をやっていた人が読むと、まあまあ賛否両論あるようだ
自分は箱根駅伝は結構好きだし、予選会のドキュメンタリーを見てもらい泣きしたこともある程度の興味はあるが、スポーツはまったくのど素人である
だが、充分面白かった
こんな都合の良いことあるのかよーと思いつつも、テンポ良く読めたし、読後感は爽やかだった
でも、暗い部分の話の殆どはたぶん実話なんだろうなーとも思った
「速い」ランナーでなく「強い」ランナーをめざす、というセリフ
この物語はこの言葉に集約されていると思う

4
読んだのは先週?
UPし忘れたままだった(^_^;
加納さんは「魔法」を使う
今回も「魔法」は健在だった
短編連作という形式がまた魔法の効果を上げているが、それも以前の通りである
この年になって読んだせいで、色々と感じることもあった
ずっと若い学生時代に読んでいたら、また違った感想を持つかもしれないが、それでもこの作品を面白いと思う気持ちには、きっと変わりはないだろうと思う
大好きな作家である
なお「月曜日の水玉模様」の関係者もちらっとだけ出てきた
本筋には関係のない、たいしたことない部分だが、「おや?」と思ったところ、解説にも載っていて、確認出来た
どこに出てきたのかは、読んでからのお楽しみである

一枚の絵が人生を変えた−というサブタイトルがついているが、ようするに早い話が、エッシャーに関わった男達のプロジェクトX話、である
以前に出た単行本の文庫化だそうだ
エッシャーの有名処の版画も掲載されているが、珍しい「花火」が入っているのは、著者が一番好きな作品だからだろう
エッシャーは大好きな画家で、過去の展覧会も何度か行っているが、今回(今日からだ!)のBunkamuraスーパー・エッシャー展も近々行く予定にしている
久々のエッシャー展が今から楽しみである(^-^)

N響オーボエ主席奏者もぎぎさんのビータ(演奏旅行)日記である
サブタイトルが、はみだしオケマン挑戦記−オーボエ吹きの苛酷なる夢−とあったが、かれこれ十年以上も前の記録で、お子さんはまだ小さいし「指揮者はまだ夢」と心中を温めていた頃のもぎぎさんの内情が伺える
昔から大層エネルギッシュな人であったことがよく判る
デュトワがN響の常任指揮者だった頃のやり取りが結構面白かった

オーボエ吹きだけあって、やはり、リードに関する話題が多かった
リードの善し悪しでその日の演奏が決まってしまうというのは、やはり誇張じゃないらしい
恐ろしい楽器である(^_^;

5
三浦しをんの直木賞受賞作である
内容が内容だけに某所に書こうと思って温存していたのだが、忘れてしまいそうなので、こちらにも一応書いておく
「ロマンス小説の7日間」が個人的に大ハズレだったので、しばらく敬遠していたものの、直木賞を取ったことと、更に個人的な理由から、再チャレンジしてみる気になり、今度は当たりだった
個人的な理由をここで述べようとは思わないが、さらさらと読める内容だったし、かなり面白いとも思った
にしても、直木賞受賞者の年齢が下がっていることとか、対象読者の設定とか、色々世間の思惑やら諸事情やらがあるのだろうが、ハードカバーの文藝春秋にこんなイラストが付く世の中になったんだなーと感慨しきり
このイラストがまた非常によくあっているお話なのだった
まさに、そのまま漫画やTVドラマになりそうなお話なのである
(主人公の片方は間違いなくジャニ)

高校時代の同級生同士がひょんなことから再会し、片一方のやっていた「よろず便利屋」にもう片一方が転がり込んできて、文句言いながら2人で仕事をして行くことになり、その間に色々な出来事が起こって。。。という感じに話が続いて行くワケなのだが、以前、TVドラマ化もされた、よしながふみの「西洋骨董菓子店」を彷彿とさせるような内容なので、読後感も悪くない(でもノーマルな話なので、念のため)
軽いようで重い、重いようで軽い、というお話である
ドラマ化される方に、近所のイタ飯屋のお昼代を賭けてもいい

5
今話している言葉の中から「っ」が消えてしまったら・・・というお話
筒井康隆の「残像に口紅を」を思い出したりしたものの、まったく異なる物語だった
(当たり前だ(^_^;)
なんと作者はドイツ人である
(語学−日独英仏伊−が堪能なんだそうだ)
成人してから日本語を学んだことが日本語に対する鋭い感性を引き出したのか、比較文学を専門としていたせいなのか(でもハーバード大では経済学を修めている)、それとも言葉遊びが好きな家系で育ったせいなのか、とにかく理由はよく判らないが、日本語の音に関する感覚がスバラシイ

“あ”さんは自慢好きのおじさん
“こ”さんは村一番の長老で一番賢い
“は”さんはお金がない(けど笑うことが大好き)
“か”さんは自信があまりなく、哲学者みたいに何でも疑う性格
“し”さんは代々資産家で海をこよなく愛している
“て”さんは手先が器用で飛行機も作れるが高所恐怖症
“み”さんは五十音村一番の美人

−如何であろうか?

ある夏の夜、五十音村の宴会の席で、小さな子供の“つ”は、みんなに「音が出ない言葉なんて文字でも何でもない」と笑われてしまい、酷いショックを受ける
そして翌朝『僕はあまり大切ではないので、消えることにしました。さようなら』という置き手紙を残して失踪してしまった
そして日本人の言葉の中から「っ」が消えてしまった・・・というお話
まずはご一読を!

直木賞作家になった三浦しをんのエッセイ本
と、ここまでは良いのだが、発行所は新書館で、エッセイのテーマはBLだ(^_^;
(BLとは何か判らない人はネットで検索すべし)
「シュミじゃない」とは、BL読書は、趣味程度のことじゃなくて「生きることそのもの」だからなんだそうだが、それも凄い話ではある(^_^;
このエッセイ自体は小説ウイングスに掲載されていたものらしい
作者と同年代のヲタっぽい人になら判る同世代ネタ(ガ○ダムとか)もちりばめられているので、それ以外の普通人には厳しいかもしれない
以前買った「ロマンス小説の7日間」は全然ダメダメだったので、少々敬遠していたのだが、同郷のよしみで買った直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」が面白かった(直木賞にあっていたかはさておき)ので、再チャレンジしてみたのだが、このエッセイはかなり笑えた

3
瀬尾さんの本が文庫化されたので購入
生活に疲れた不器用なOLがとうとう自殺しようと思いたって山奥の民宿を訪ねるが、持参した睡眠薬では死にきれなかった。。。お話はそこから始まる
世の中には色々な人がいるものだ
私は、こういう精神構造の人の心理がまったく理解出来ないので、たまに読んでみると、かなり新鮮に感じる
疲れて硬直した心が、素朴な生活に徐々に癒されて行く過程は、なかなか良い感じだった
話としてはまあまあ面白かったと思っている
読後感は悪くなかった
とはいえ、こういう性格の人とは絶対に友人にはなれそうもない(なる気もない)が、彼女が死ななくて本当に良かった
タイトルの意味について、ちょっと考えてしまった

主人公が、30代中間管理職の女性で、部下や上司に好き勝手言われて疲れ果て、病院で長期休暇を言い渡された末に、やることもなくふと思いたった旅行先で、一瞬自殺しようかと考えた……位の設定だったら良かったのになーと思った
以降に書いてあるのは主人公に対するかなりネガティブな意見である
この作品の主人公が好きな人は、これ以降見ないことをお薦めする続きを読む

4
赤好き心を刺激する表紙であった(笑)
料理本を買う場合、表紙に惹かれることが多い
後は中身をパラパラっと見てみて、気に入ったレシピが3つ以上あれば、即買いである
今回の場合だと、ミトネ・オー・レ(表紙のパンスープ)、ハンバーグ(ステック・アッシェ)、ポーチドエッグの赤ワインソース鶏肉と白ワインビネガー煮、豚肉のプルーン煮などに惹かれた〜
どれも非常に旨そうなのであーる
普段は和食が多いのだが、こってり料理が食べたくなる秋冬には、ちょっとだけ和食以外も作ったりする

が、よく見たら落丁本だった……取り替えに行くのが面倒だ(T-T)

5
一番大好きなSF作家の名作短編集が、本当に久し振りに新装版として本屋に並んでいる
彼が亡くなって早20年……これが喜ばずにいられようか!
勿論、彼の本で集められるモノは殆ど持ってはいるが、嬉しくって、またまた買ってしまった
どうやら早川名作セレクションとして、活字が少々大きくなって復活したらしいが、訳者は変わらず伊藤典夫氏で、あとがきも当時のままに載っている、とてもとても嬉しい
残念ながら『たんぽぽ娘』は載っていないものの、この短編集も傑作なのである
ヤングの作品はロマンチックSFという分類で呼ばれることが多く、ハードSFファンなどからはくそみそにけなされることも多々あったようだが(そんな奴らに批評されてもでもないが)、伊藤典夫氏のような正統派の熱心なファンをはじめとして、今でも変わらない根強いファンがいることは確かである
SFなのに懐かしい−ある意味、オードリー・ヘプバーン映画のような、古き良き時代を感じさせてくれる作品なのである
ブラッドベリやジャック・フィニイが好きな人とか、ハインラインの『夏への扉』や梶尾真治の『クロノス・ジョウンターの伝説』や、竹宮恵子の『私を月まで連れてって!』が好きな人なら、ぜひぜひこの機会に一読することをお薦めする
勿論、大原まり子の『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』ファンの方も!
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5
会社のM文庫(個人が所有しているようなしていないような微妙な本棚)から拝借
「昭和へっぽこフレーズ大全」とある通り、脱力して懐かしくなるフレーズの数々が満載の爆笑本である
呼び名へっぽこ編の場合、おませさんとかネンネとかおセンチとか、既に死語になっている言葉がずらずらと並んでいるワケだが、間違った使い方例とか該当例などがいちいち載っていて、<おセンチなアニメヒロイン>例なら「鮎原こずえ、星明子、浦島マコ、ノンノン、チッチ」というセレクトである
おでかけへっぽこ編の場合だと「あら、素敵なカールね」という言葉が出ていて、カール=巻髪という解説が出ているが、巻髪派の代表例として、叶姉妹と高見沢(アルフィー)と林家ペーという、これまた絶妙なセレクトが出ていたりするあたり、さすがにツボを押さえているなーと感心しきり
電車内で読んでいると、笑いの発作を堪えるのにめっちゃ苦労する本である
「民俗資料館」に掲載されているシミーズとっくりズック帳面などの商品も、言われて見ると既に死語の響きあり、であった
何も考えずにワハハと笑える本って、やっぱり好きだなーと、シミジミ思った

4
家人が貰ってきた本
いつも代わり映えのしない野菜スープばかり作っているので、たまには変えろという無言の主張だろうか(-_-)
とはいえ、なかなか素敵な本だった
スープが多いのも良いし、ひじきと油揚げの応用方法も良い感じであった
特に巻頭のフィンランドのじゃがいもスープがとても美味しそうだった
来週チーズフォンデュの添えに作ってみようかなーと思案中・・・

以前、本屋の店頭でみかけた時には買う気がなかったのだが、表紙をよくよく見てみたら、イラストがいのうえさきこ画伯だったので、購入
画伯のイラスト部分は相変わらず最高で、今回もかなり笑えた
この本は、いわゆる独身者向けのモノではなくて、相手がいようがいまいが「一人で行動するのが好きな女性向けの本」ということになっているようだ
確かに、ふんふんなるほどーと思うことも書いてあるが、とはいえ、んあ!?と思うこともちらほら
のんべぇではない人や、あまりお金に余裕のないひとや、家族が近くにいない人などが読むと、かなりムカツク率が高いのではないか、と、かように余計な推測をしてしまったりする(^_^;

5
イブ&ロークの13作目
今回もなかなか面白かった
ロバーツ作品だと結構作品の出来に波があったりするのだが、このロブ名義の作品はどれもかなり水準が高く、はずれがない
ストーリーテラーとしての才能は勿論のこと、やはり基本設定とキャラが良いせいなのは間違いないと思うが、この近未来という世界観も実は結構好きだったりする
今回の話にはあまり関わりのない話だが、シリーズも13作目にもなると、この近未来の舞台設定にもだいぶ慣れてきて、楽しみに思うようになってきた
オートシェフや召使い用ドロイドやグライドカートのある世界
そういう舞台設定もこの作品の魅力だと思う

そしてお馴染みメンバーの相変わらずのドタバタなあれこれ!
ピーボディとマクナブ、さらにはチャールズとルイーズまで出てきたりして、また次回作が楽しみになってきた(^-^)

ぺん1関東ではおなじみSuicaペンギンの新商品2種
まずは来年のダイアリー
ほぼ日買ったのに、やっぱり言い訳しながら買ってしまう
言い訳してもしなくても一緒だけど、でもまあ一応・・・(^_^;
見開き1ヶ月版と1頁1週間版の2種類から構成されていて、ちょぼちょぼメモも付いている
全頁さかざきさんのイラスト満載でナイス
ヨガペンギンシリーズがなかなかよろし
ぺん2こちらはポストカードセット
勿論保存版
以前に出ていた「ぺんぎんごよみ」から抜粋&アレンジしたバージョンとのこと
Suicaカード入れも売っていたはずなのだが、東京駅丸の内側地下では見当たらず(-_-)
明日再度チャレンジする予定
(↑既に買う気満々)

1
家守綺譚の表紙が気に入って、表紙の図柄が入っている作品を購入したら
なんと!
肝心の雀の顔がど真ん中でぶったぎられていた!!!
本屋なら返品も出来るけど、落丁じゃないので密林じゃ無理。。。
ショックで絶句
そして号泣〜〜〜(T-T)(T-T)(T-T)

何考えているんだか>芸艸堂
何がショックって、これを許した編集者がいたということが一番ショックだった
一応、美術書なのに・・・
これじゃあ作品に対する愛がなかったとしか思えない、というか、いいのかこんなんで、っていうか、こんなことする奴らに美術書出す資格あんのか〜!!!

ひたすら大ショックで、しばらく立ち直れそうにない。。。_| ̄|○|||
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5
クレストブックスの装丁って、何気に綺麗で品も良さげな気がする
表紙に惹かれて買ったのだが当たりだった
このシリーズを買うのは『ペンギンの憂鬱』(そう言えば感想UPしていなかった)についで2冊目だが、大きさの割に軽くて読み易いので、結構気に入っている
アリス・マンローはカナダ生まれで現在74歳
海外では短編の女王と呼ばれているらしいが、私は本書がお初であった
何ということもない日常の事柄が淡々と書かれているだけなのだが、それがなんとも小気味良いテンポで、さっくりと読めてしまう
特に冒頭の「恋占い」や最後の「クマが山を越えてきた」が良かった
表題の「イラクサ」もなかなか
どの作品にも、ある種独特の空気や雰囲気があり、文章の運び方や持って行き方などが「良い意味で」翻訳物だなーと感じた
訳者さんが愛情を込めて非常に丁寧に訳しているような、そんな印象を受けた

5
やっとこ文庫化
過去に既に借りて読んだのだが、手元に欲しい一冊ということでGET
ハードカバーの表紙も良かったが、今回のスズメがまためっちゃ可愛ぃ!
こういう本は、というか、梨木さんの本は、やっぱり新潮文庫がしっくりくるなぁ…などと思いつつ、久し振りに再読してみたが、やはり面白い
何度も読み返せる本を持てる幸せを噛みしめつつ

5
鉄人のおかず指南密林写真がないので画像は自前
かなり昔(1994/10)の本である
絶版かと思っていたが、密林でも中古ならまだ買えるようだ
(←画像クリックで密林へ)
以前、某局の料理番組で「料理の鉄人」という番組があった
そこで和の鉄人と呼ばれていた道場さんの店に行ったことがある
当時は騒がれていたとはいえ、ごく一部のことだったし、店も銀座にしかなく、こぢんまりとした一見飲み屋風の店だった
特に刺身と鯛の煮付けの美味しさが秀逸だったと記憶している
義母のお気に入りになり、ふぐの季節も含めて、親子で3〜4回は行っただろうか
お店が色々増えてからは行っていないが、銀座の店はまだあるようだ
同じ頃、その道場さんの料理本として、この本が出版された
以来、ずっと愛用している続きを読む

4
やっと読了(^_^;
久し振りのせいかもしれないが、まあまあ面白かったし楽しめた
結局、途中で続きが読みたくなり、重いのを無理して通勤電車内で読みふけり、終点まで行ってしまったし(-_-)
犯人はかなり早くから判っていたが、ああいう展開に落ち着くとは、正直、あーうーであった

以下つぶやき程度のネタバレあり続きを読む

4
だいぶ前に買ったのだがUPし忘れ(^_^;
「ダーリンは外国人」の小栗左多里とそのご母堂のレシピ集である
「勝負ごはん」と聞くと、どちらかといえば「ハレの日ごはん」とか「来客用」とか「お祝い用」というイメージがあったのだが、この場合のそれには、そこまでのインパクトはないとのこと
巻頭の漫画によると、なんとなく「どーよ!」とか「えっへん(←死語)」とかいうレベルのご飯を意味しているらしい(たぶん)
従って、ハレの日でもケの日でもどちらでもOKな、非常に実用的で応用範囲の広いレシピが満載であった
今回もかなり参考にしたいメニューが登場
すぐ試してみる気になれる簡単系も多かった
巻末にはトニー'Sご母堂のレシピもあり、ちょびっとインターナショナルな気分も味わえたりする

5
時代は平安。テーマは鬼と女とエロス
どうりで妙にエロいと思った(^_^;
貘さんの書く「陰陽師」時代の世界で、鬼が出てくるとあれば、これはもう面白いに決まっているのである
天野さんのイラストは全てカラーで、話の合間にふんだんに差し挟まれている
黒赤焦げ茶をベースに、白い人肌や黒い鬼や様々な妖しが浮かび上がるような、妖艶なイラストの数々である
赤色の効かせ方と肌の白さのコントラストがまた良かった
妖しを描かせたら、天野さんはやっぱり凄い
巻末の貘さんのあとがきを読んだところ、貘さんと天野さんで「Hな譚が書きたいねぇ」と相談して決まった企画だったらしい
小野篁も凄すぎ
まさになるほど、であった

3
「問題な日本語」の作者が放つ日本語本
内容はまあまあ
しかーし、イラスト担当が変わってしまって、面白さが半減してしまった(T-T)
今の人も一応頑張ってはいるのだが、やはり、いのうえさきこ画伯でないのがイタイ。。。
昔から、私の購読力(+学習意欲)はイラストに左右されるところが非常に大きいのだった
物心ついた頃から、何となーくそのことには気付いていたのだが、あれから何十年も経っているというのに、相変わらずその嗜好は変わっていなかったということが、これではっきりと証明された気がする(^_^;

5
表紙とタイトルの「カップリングの妙」が気に入って購入
よく見たら「練習帳」じゃなくて「暮らしの手帖」の「帖」だった(^_^;
一応、真面目な脳科学を前提とした「脳的しあわせ」を考察した本である
なので、海馬とかメラトニンとかエンドルフィンとかの脳系専門用語がバリバリ出てくるが、ぶっちゃけ「女子力を向上させて幸せになる」ための本なので、脳を意識的にコントロールし、フェロモン・センサーと直感力を磨いて、総合的に女子力を向上させることが、しあわせ脳を作るための重要なポイントらしい(文章ながっ)
本書には、その実践方法と確認のためのチェックボックスが付いているので、その辺が「練習帖」の所以なのであろう
寺田薫(イマジン・ノートの共著者)の文章構成がまた面白くて、途中で笑ってしまう箇所が多々あるため、通勤時に電車内で読むには、少々厳しかった(骨に響いたし(T-T))
更に、表紙に釣られて買っただけのことはあって、松苗あけみ画伯のイラストが、これがまた非常に良い味を出していた
かなりお薦め
続きを読む

5
文学賞を取った「麦踏みクーツェ」もいいけれど、こちらの作品の方がもっと気に入っている
さくっと読めて、気持ちもほっこり
「ぶらんこ乗り」も読まなくては

4
以前、会社で話題になっていた写真集の文庫版が出たので購入
「完全版」とついているが、何が違うのかはよく解らない
でも当時も言っていたことだが、この本を見ていると、かなり癒されることは確かである
昔飼っていた猫は茶トラで「梅干しタイプ」に分類されるようだ
肉球を見せて眠っているのは、安心している証拠なので、なおさら平和の象徴のように思えるのかも知れない
朝、胸の上で「ふみふみ」されて起こされたことも、今となっては懐かしい思い出である

5
店頭で見かけたら、やっぱり買ってしまった(^_^;
DSならではのスティックも使えるようだが、取り敢えず無くても無問題である
マップは3Dだし、動画も綺麗だしポリゴンキャラも可愛い
とりあえず解説も攻略本も何も見ないで開始してみたが、DSでもまったく問題なくいけるようだ
FFお馴染みの構成なので、直感で操作できるし、どこでも中断可能なセーブ機能もついているので、さらに安心である
FF3は過去に一度もやったことがないのだが、最初の戦闘に突入し、戦闘BGMと勝利のBGMが流れた時の、あの、なんとも言えない懐かしさと嬉しさ・・・
FF12の時にはまったく感じなかった「あー今FFやってるんだなー♪」というシリーズ物の醍醐味を、久し振りにしみじみ実感出来た気がした
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4
今年も爽香の季節がやって来た
爽香もとうとう33歳
なんとシリーズ19巻目である
当初は25歳位、つまり10年で止めると言っていたことを思うと、ほぼ倍近くになってしまった
長いような短いような・・・
赤川次郎の小説は、幽霊シリーズや泥棒シリーズ、三姉妹探偵団や三毛猫ホームズ、吸血鬼シリーズなどなど、以前は結構読んでいたのだが、今でも読み続けているのは、この爽香シリーズだけである
このシリーズは、他のシリーズとは大きく異なり、年に一回の割合で刊行され、時の経過と共に、登場人物達も必ず1つ年を取る設定になっている
これだけ長く付き合うと、今後の登場人物達の行く末がどうしても気にかかるし、ここまで来たら、やはり最後まで見届けなくては、というような、責任というか使命のようなものを感じてしまっているのは確かである
来年は20年、節目の年である
今回の登場人物にも色々な含みがあったことだし、次回がどんな展開になるのか、来年の秋がまた非常に楽しみである
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3
これは文庫につき自前本
この作品をひとことで言えば「狼少女ラン」かと。
別に狼に育てられたワケではないけど、そういう感じだった。
最初の軽井沢のくだりは非常に良いのだが、その後は微妙。。。
でもこういう系列の話はかなり好きかも。

5
道原銀英伝道原さん版銀英伝の連載が復活するとのこと!
とりあえずは立ち読みできる本屋さんを探さなきゃである
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