books-2006
この庭に−黒いミンクの話:梨木香歩(理論社)
ドラマ「のだめカンタービレ」ミュージックガイドブック
傷痕(きずあと)上・下:コーディ・マクファディン(ヴィレッジブックス)
本屋さんお薦めのミステリに選ばれているようだが、噂通りなかなか強烈
切り裂きジャックの末裔と名乗り予告上や犯行ビデオを送りつけてくる犯人とFBI捜査官チームの戦いが本筋である
犯人はレクター博士と良い勝負の残忍な殺人鬼で、その手口もかなりグロい
スリルとサスペンスは充分味わえるので、上下巻だが一気読みをしてしまうだろう
ちなみに主人公は女性だが著者は男性である
後半の展開をどう思うかは個人差が出てきそうだが、でも読後感はまったく悪くない
VBで出たのもその辺が理由かもしれない
詳しくはネタバレになるので書かないが、その読後感の違いが、レクター博士やスカーペッタの作品とは一線を画していて、個人的にはその違いが一番好きかも知れない
切り裂きジャックの末裔と名乗り予告上や犯行ビデオを送りつけてくる犯人とFBI捜査官チームの戦いが本筋である
犯人はレクター博士と良い勝負の残忍な殺人鬼で、その手口もかなりグロい
スリルとサスペンスは充分味わえるので、上下巻だが一気読みをしてしまうだろう
ちなみに主人公は女性だが著者は男性である
後半の展開をどう思うかは個人差が出てきそうだが、でも読後感はまったく悪くない
VBで出たのもその辺が理由かもしれない
詳しくはネタバレになるので書かないが、その読後感の違いが、レクター博士やスカーペッタの作品とは一線を画していて、個人的にはその違いが一番好きかも知れない
見えない誰かと:瀬尾まいこ(祥伝社)
年の瀬と言うことで、年末用事で何かと多忙の真っ最中、待ち時間の合間に読了(^_^;
エッセイということだったので、ハードカバーであるにも関わらず、用事に持参したのが結果的に大正解だった
瀬尾さんのエッセイ本はお初だと思うが、やっぱりこんな人だったんだーという部分と、こんな人とは思わなかったーというちょっとした驚きと、半分半分という感じだった
とくに巻頭部分に出てくる校長先生が大好きだ
瀬尾さんは教員試験に何度も失敗したということだが、それでもあきらめなかったところが凄い
私も昔は教師になるつもりで勉強していたし、泳げないためにスイミングスクールにまで通うほどだったので、その気持ちはよく判る(今はどうだか知らないが、当時、小学校教師になるためには水泳25Mは必修だったので)
私は家庭や諸々の事情で、結局、教師になる道を諦めてしまったワケだが、今でもちょっと心残りだったりする
そんなことを思い出した
エッセイということだったので、ハードカバーであるにも関わらず、用事に持参したのが結果的に大正解だった
瀬尾さんのエッセイ本はお初だと思うが、やっぱりこんな人だったんだーという部分と、こんな人とは思わなかったーというちょっとした驚きと、半分半分という感じだった
とくに巻頭部分に出てくる校長先生が大好きだ
瀬尾さんは教員試験に何度も失敗したということだが、それでもあきらめなかったところが凄い
私も昔は教師になるつもりで勉強していたし、泳げないためにスイミングスクールにまで通うほどだったので、その気持ちはよく判る(今はどうだか知らないが、当時、小学校教師になるためには水泳25Mは必修だったので)
私は家庭や諸々の事情で、結局、教師になる道を諦めてしまったワケだが、今でもちょっと心残りだったりする
そんなことを思い出した
オドオドの頃を過ぎても:阿川佐和子(新潮文庫)
最近、週末まとめて感想をUPすることが増えていて、どんどんたまって行く・・・ので、ちょっと頑張ってみる
彼女が解説を書くと、なんだかその本がすごーく読みたくなるので、そういう手腕は凄いよなーと、思うことしきり
解説本の出版社や作者からすれば、この本は2度美味しいのではないかと思う
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彼女が解説を書くと、なんだかその本がすごーく読みたくなるので、そういう手腕は凄いよなーと、思うことしきり
解説本の出版社や作者からすれば、この本は2度美味しいのではないかと思う
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DANCING in the MOONLIGHT:David Stuart Davies
このマンガがすごい!2007・オンナ版(宝島社)
古いものに恋をして−骨董屋の女主人たち:千葉望(里文出版)
千葉さんが日本の東西をかけまわって腱鞘炎になりながら書きあげたという最新作だ
表紙の赤が目を惹く装丁で、本の内容ともとてもあっていて良い取り合わせだと思った
素人には敷居が高いと思われている、骨董屋の世界
その中で活躍する女性十名のインタビューが主体だが、千葉さんと店主との交流部分も良い味を出していると思う
骨董に関する蘊蓄の殆どが判らなくても、文章からわき上がってくる女主人と千葉さんの「古いものへの愛情や想い」のような、一種独特の雰囲気が非常に心地よかった
個人的には特に古書店に惹かれたので、そのうち機会があったら行ってみようかと思っている
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表紙の赤が目を惹く装丁で、本の内容ともとてもあっていて良い取り合わせだと思った
素人には敷居が高いと思われている、骨董屋の世界
その中で活躍する女性十名のインタビューが主体だが、千葉さんと店主との交流部分も良い味を出していると思う
骨董に関する蘊蓄の殆どが判らなくても、文章からわき上がってくる女主人と千葉さんの「古いものへの愛情や想い」のような、一種独特の雰囲気が非常に心地よかった
個人的には特に古書店に惹かれたので、そのうち機会があったら行ってみようかと思っている
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水辺にて:梨木香歩(筑摩書房)
南極がこわれる:藤原幸一(ポプラ社)
雑誌「yom yom1」(新潮文庫)
新潮の新雑誌yomyomを試しに買ってみたら、かなり読みでがあって、面白かった
一応小説新潮の別冊という位置付けらしいが、ヨムヨムなだけに新潮文庫と仲良しらしい(でもサイズは小説新潮と多分同じ)
さすがに最初だけあって、気合いが入った読み切り短編がまずズラ〜リ
川上弘美・梨木香歩(家守綺譚の新作!)・阿川佐和子・大島真寿美・吉田修一・恩田陸
お次はこの方々のエッセイ
重松清・江國香織・角田光代・山本文緒
特集が「アメリカの小説をヨムヨム」ということで、カート・ヴォネガット・Jrとレベッカ・ブラウンだった
両者とも既読作家だったのと、関連記事が浅倉久志・太田光・柴田元幸だったので、かなり楽しめた
コラムは、山崎まどか・岸本佐知子・大森望だったが、一番気になったのは、トマス・ハリスの新作『ハンニバル・ライジング』−勿論レクター博士モノである−の記事だった(どきどき)
あと、スペシャルで畠中恵が「今様お江戸散歩」を、連載として、嶽本野ばら・いしいしんじ・大平健・三浦しをん、ときたもんだ
大昔に講談社がINPOKETを創刊した時よりもっとごーじゃす(値段も違うけど)
これで680円はかなりお得かと
次回は2月末らしいが、特集が「石井桃子で育った人たち」
クマのプーさんで育った訳ではないが、ブルーナとノンちゃん雲にのるで育ったモノとして、忘れずに買わなくては!
一応小説新潮の別冊という位置付けらしいが、ヨムヨムなだけに新潮文庫と仲良しらしい(でもサイズは小説新潮と多分同じ)
さすがに最初だけあって、気合いが入った読み切り短編がまずズラ〜リ
川上弘美・梨木香歩(家守綺譚の新作!)・阿川佐和子・大島真寿美・吉田修一・恩田陸
お次はこの方々のエッセイ
重松清・江國香織・角田光代・山本文緒
特集が「アメリカの小説をヨムヨム」ということで、カート・ヴォネガット・Jrとレベッカ・ブラウンだった
両者とも既読作家だったのと、関連記事が浅倉久志・太田光・柴田元幸だったので、かなり楽しめた
コラムは、山崎まどか・岸本佐知子・大森望だったが、一番気になったのは、トマス・ハリスの新作『ハンニバル・ライジング』−勿論レクター博士モノである−の記事だった(どきどき)
あと、スペシャルで畠中恵が「今様お江戸散歩」を、連載として、嶽本野ばら・いしいしんじ・大平健・三浦しをん、ときたもんだ
大昔に講談社がINPOKETを創刊した時よりもっとごーじゃす(値段も違うけど)
これで680円はかなりお得かと
次回は2月末らしいが、特集が「石井桃子で育った人たち」
クマのプーさんで育った訳ではないが、ブルーナとノンちゃん雲にのるで育ったモノとして、忘れずに買わなくては!
対訳 21世紀に生きる君たちへ:司馬遼太郎(朝日出版社)
某TV番組で見て感銘を受けたので購入
子供向けの写真付き&大字&大サイズ版ではなく、小振りサイズの英文対訳付きのこれを選んだ
司馬遼太郎が小学校6年生用の教科書のために書き下ろした「二十一世紀に生きる君たちへ」「洪庵のたいまつ」および小学国語編集趣意書「人間の荘厳さ」という文章をそのまま収録し、これにロバート・ミンツァー訳&ドナルド・キーン監訳の英文を対訳の形で掲載したのが本書である
この文章は新しい時代に生きていく子供達へのメッセージなのだが、暗い現実を見据えながらも、未来に期待を寄せることや、未来の子供達を信じることを諦めず、読んだ人達に明るい希望を持たせてくれるような、そんな文章だった
司馬さんの思いが文面からひしひしと伝わってくるような、そんなパワーがあり、自然と何度も読み返してしまった
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子供向けの写真付き&大字&大サイズ版ではなく、小振りサイズの英文対訳付きのこれを選んだ
司馬遼太郎が小学校6年生用の教科書のために書き下ろした「二十一世紀に生きる君たちへ」「洪庵のたいまつ」および小学国語編集趣意書「人間の荘厳さ」という文章をそのまま収録し、これにロバート・ミンツァー訳&ドナルド・キーン監訳の英文を対訳の形で掲載したのが本書である
この文章は新しい時代に生きていく子供達へのメッセージなのだが、暗い現実を見据えながらも、未来に期待を寄せることや、未来の子供達を信じることを諦めず、読んだ人達に明るい希望を持たせてくれるような、そんな文章だった
司馬さんの思いが文面からひしひしと伝わってくるような、そんなパワーがあり、自然と何度も読み返してしまった
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旭山動物園のつくり方:原子禅(文)亀畑清隆(写真)(文春文庫PLUS)
グインサーガ111・タイスの魔剣士:栗本薫(早川文庫)
ねこのばば:畠中恵(新潮文庫)
苦情学:関根眞一(恒文社)
家人が買ってきた本である
例によってこちらが先に読了
著者は某百貨店のお客様相談室で長年勤務された方で、定年後、アドバイザーのような仕事をなさっている模様
最初はなんとなく「そこに本があったので」読み始めたのだが、かなり面白くて、結局最後まで読んでしまっていた
この本、宣伝帯が真っ赤で、本の半分を占めていたので、密林の画像とは大分異なる印象なのだが、立ち読みは、100ページからが面白い。という宣伝文句付きである
また、よーく見ると「苦、情学」と描いてあるのも面白い
百貨店に寄せられるクレームの種類やタイプや対応とその考察や対策などの記事が主だが、百貨店の「お客様相談室」という部署が、どういう視点でどのような仕事をしているのかがよく判ったのも良かった
読み終わった後に、著者の勤務先の某百貨店が西○だと判った時には、失礼な言いぐさかもしれないが、正直言って驚いた(^_^;
西○でこれならば、○越とか高○屋とか伊○丹の分はもっともっと凄いのか、逆に全然へっぽこだったりするのか、比較して読んでみたいものだなーとも思った
例によってこちらが先に読了
著者は某百貨店のお客様相談室で長年勤務された方で、定年後、アドバイザーのような仕事をなさっている模様
最初はなんとなく「そこに本があったので」読み始めたのだが、かなり面白くて、結局最後まで読んでしまっていた
この本、宣伝帯が真っ赤で、本の半分を占めていたので、密林の画像とは大分異なる印象なのだが、立ち読みは、100ページからが面白い。という宣伝文句付きである
また、よーく見ると「苦、情学」と描いてあるのも面白い
百貨店に寄せられるクレームの種類やタイプや対応とその考察や対策などの記事が主だが、百貨店の「お客様相談室」という部署が、どういう視点でどのような仕事をしているのかがよく判ったのも良かった
読み終わった後に、著者の勤務先の某百貨店が西○だと判った時には、失礼な言いぐさかもしれないが、正直言って驚いた(^_^;
西○でこれならば、○越とか高○屋とか伊○丹の分はもっともっと凄いのか、逆に全然へっぽこだったりするのか、比較して読んでみたいものだなーとも思った
乙女なげやり:三浦しをん(太田出版)
しをんのしおり:三浦しをん(新潮文庫)
岩茶のちから:左能典代(文春文庫)
風が強く吹いている:三浦しをん(新潮社)
レインレイン・ボウ:加納朋子(集英社文庫)
読んだのは先週?
UPし忘れたままだった(^_^;
加納さんは「魔法」を使う
今回も「魔法」は健在だった
短編連作という形式がまた魔法の効果を上げているが、それも以前の通りである
この年になって読んだせいで、色々と感じることもあった
ずっと若い学生時代に読んでいたら、また違った感想を持つかもしれないが、それでもこの作品を面白いと思う気持ちには、きっと変わりはないだろうと思う
大好きな作家である
なお「月曜日の水玉模様」の関係者もちらっとだけ出てきた
本筋には関係のない、たいしたことない部分だが、「おや?」と思ったところ、解説にも載っていて、確認出来た
どこに出てきたのかは、読んでからのお楽しみである
UPし忘れたままだった(^_^;
加納さんは「魔法」を使う
今回も「魔法」は健在だった
短編連作という形式がまた魔法の効果を上げているが、それも以前の通りである
この年になって読んだせいで、色々と感じることもあった
ずっと若い学生時代に読んでいたら、また違った感想を持つかもしれないが、それでもこの作品を面白いと思う気持ちには、きっと変わりはないだろうと思う
大好きな作家である
なお「月曜日の水玉模様」の関係者もちらっとだけ出てきた
本筋には関係のない、たいしたことない部分だが、「おや?」と思ったところ、解説にも載っていて、確認出来た
どこに出てきたのかは、読んでからのお楽しみである
エッシャーに魅せられた男たち:野地秩嘉(智恵の森文庫)
一枚の絵が人生を変えた−というサブタイトルがついているが、ようするに早い話が、エッシャーに関わった男達のプロジェクトX話、である
以前に出た単行本の文庫化だそうだ
エッシャーの有名処の版画も掲載されているが、珍しい「花火」が入っているのは、著者が一番好きな作品だからだろう
エッシャーは大好きな画家で、過去の展覧会も何度か行っているが、今回(今日からだ!)のBunkamuraスーパー・エッシャー展も近々行く予定にしている
久々のエッシャー展が今から楽しみである(^-^)
以前に出た単行本の文庫化だそうだ
エッシャーの有名処の版画も掲載されているが、珍しい「花火」が入っているのは、著者が一番好きな作品だからだろう
エッシャーは大好きな画家で、過去の展覧会も何度か行っているが、今回(今日からだ!)のBunkamuraスーパー・エッシャー展も近々行く予定にしている
久々のエッシャー展が今から楽しみである(^-^)
はみだしオケマン挑戦記:茂木大輔(中公文庫)
まほろ駅前多田便利軒:三浦しをん(文藝春秋)
三浦しをんの直木賞受賞作である
内容が内容だけに某所に書こうと思って温存していたのだが、忘れてしまいそうなので、こちらにも一応書いておく
「ロマンス小説の7日間」が個人的に大ハズレだったので、しばらく敬遠していたものの、直木賞を取ったことと、更に個人的な理由から、再チャレンジしてみる気になり、今度は当たりだった
個人的な理由をここで述べようとは思わないが、さらさらと読める内容だったし、かなり面白いとも思った
にしても、直木賞受賞者の年齢が下がっていることとか、対象読者の設定とか、色々世間の思惑やら諸事情やらがあるのだろうが、ハードカバーの文藝春秋にこんなイラストが付く世の中になったんだなーと感慨しきり
このイラストがまた非常によくあっているお話なのだった
まさに、そのまま漫画やTVドラマになりそうなお話なのである
(主人公の片方は間違いなくジャニ)
高校時代の同級生同士がひょんなことから再会し、片一方のやっていた「よろず便利屋」にもう片一方が転がり込んできて、文句言いながら2人で仕事をして行くことになり、その間に色々な出来事が起こって。。。という感じに話が続いて行くワケなのだが、以前、TVドラマ化もされた、よしながふみの「西洋骨董菓子店」を彷彿とさせるような内容なので、読後感も悪くない(でもノーマルな話なので、念のため)
軽いようで重い、重いようで軽い、というお話である
ドラマ化される方に、近所のイタ飯屋のお昼代を賭けてもいい
内容が内容だけに某所に書こうと思って温存していたのだが、忘れてしまいそうなので、こちらにも一応書いておく
「ロマンス小説の7日間」が個人的に大ハズレだったので、しばらく敬遠していたものの、直木賞を取ったことと、更に個人的な理由から、再チャレンジしてみる気になり、今度は当たりだった
個人的な理由をここで述べようとは思わないが、さらさらと読める内容だったし、かなり面白いとも思った
にしても、直木賞受賞者の年齢が下がっていることとか、対象読者の設定とか、色々世間の思惑やら諸事情やらがあるのだろうが、ハードカバーの文藝春秋にこんなイラストが付く世の中になったんだなーと感慨しきり
このイラストがまた非常によくあっているお話なのだった
まさに、そのまま漫画やTVドラマになりそうなお話なのである
(主人公の片方は間違いなくジャニ)
高校時代の同級生同士がひょんなことから再会し、片一方のやっていた「よろず便利屋」にもう片一方が転がり込んできて、文句言いながら2人で仕事をして行くことになり、その間に色々な出来事が起こって。。。という感じに話が続いて行くワケなのだが、以前、TVドラマ化もされた、よしながふみの「西洋骨董菓子店」を彷彿とさせるような内容なので、読後感も悪くない(でもノーマルな話なので、念のため)
軽いようで重い、重いようで軽い、というお話である
ドラマ化される方に、近所のイタ飯屋のお昼代を賭けてもいい
小さい“つ”が消えた日:ステファノ・フォン・ロー(新風社)
今話している言葉の中から「っ」が消えてしまったら・・・というお話
筒井康隆の「残像に口紅を」を思い出したりしたものの、まったく異なる物語だった
(当たり前だ(^_^;)
なんと作者はドイツ人である
(語学−日独英仏伊−が堪能なんだそうだ)
成人してから日本語を学んだことが日本語に対する鋭い感性を引き出したのか、比較文学を専門としていたせいなのか(でもハーバード大では経済学を修めている)、それとも言葉遊びが好きな家系で育ったせいなのか、とにかく理由はよく判らないが、日本語の音に関する感覚がスバラシイ
“あ”さんは自慢好きのおじさん
“こ”さんは村一番の長老で一番賢い
“は”さんはお金がない(けど笑うことが大好き)
“か”さんは自信があまりなく、哲学者みたいに何でも疑う性格
“し”さんは代々資産家で海をこよなく愛している
“て”さんは手先が器用で飛行機も作れるが高所恐怖症
“み”さんは五十音村一番の美人
−如何であろうか?
ある夏の夜、五十音村の宴会の席で、小さな子供の“つ”は、みんなに「音が出ない言葉なんて文字でも何でもない」と笑われてしまい、酷いショックを受ける
そして翌朝『僕はあまり大切ではないので、消えることにしました。さようなら』という置き手紙を残して失踪してしまった
そして日本人の言葉の中から「っ」が消えてしまった・・・というお話
まずはご一読を!
筒井康隆の「残像に口紅を」を思い出したりしたものの、まったく異なる物語だった
(当たり前だ(^_^;)
なんと作者はドイツ人である
(語学−日独英仏伊−が堪能なんだそうだ)
成人してから日本語を学んだことが日本語に対する鋭い感性を引き出したのか、比較文学を専門としていたせいなのか(でもハーバード大では経済学を修めている)、それとも言葉遊びが好きな家系で育ったせいなのか、とにかく理由はよく判らないが、日本語の音に関する感覚がスバラシイ
“あ”さんは自慢好きのおじさん
“こ”さんは村一番の長老で一番賢い
“は”さんはお金がない(けど笑うことが大好き)
“か”さんは自信があまりなく、哲学者みたいに何でも疑う性格
“し”さんは代々資産家で海をこよなく愛している
“て”さんは手先が器用で飛行機も作れるが高所恐怖症
“み”さんは五十音村一番の美人
−如何であろうか?
ある夏の夜、五十音村の宴会の席で、小さな子供の“つ”は、みんなに「音が出ない言葉なんて文字でも何でもない」と笑われてしまい、酷いショックを受ける
そして翌朝『僕はあまり大切ではないので、消えることにしました。さようなら』という置き手紙を残して失踪してしまった
そして日本人の言葉の中から「っ」が消えてしまった・・・というお話
まずはご一読を!
シュミじゃないんだ:三浦しをん(新書館)
直木賞作家になった三浦しをんのエッセイ本
と、ここまでは良いのだが、発行所は新書館で、エッセイのテーマはBLだ(^_^;
(BLとは何か判らない人はネットで検索すべし)
「シュミじゃない」とは、BL読書は、趣味程度のことじゃなくて「生きることそのもの」だからなんだそうだが、それも凄い話ではある(^_^;
このエッセイ自体は小説ウイングスに掲載されていたものらしい
作者と同年代のヲタっぽい人になら判る同世代ネタ(ガ○ダムとか)もちりばめられているので、それ以外の普通人には厳しいかもしれない
以前買った「ロマンス小説の7日間」は全然ダメダメだったので、少々敬遠していたのだが、同郷のよしみで買った直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」が面白かった(直木賞にあっていたかはさておき)ので、再チャレンジしてみたのだが、このエッセイはかなり笑えた
と、ここまでは良いのだが、発行所は新書館で、エッセイのテーマはBLだ(^_^;
(BLとは何か判らない人はネットで検索すべし)
「シュミじゃない」とは、BL読書は、趣味程度のことじゃなくて「生きることそのもの」だからなんだそうだが、それも凄い話ではある(^_^;
このエッセイ自体は小説ウイングスに掲載されていたものらしい
作者と同年代のヲタっぽい人になら判る同世代ネタ(ガ○ダムとか)もちりばめられているので、それ以外の普通人には厳しいかもしれない
以前買った「ロマンス小説の7日間」は全然ダメダメだったので、少々敬遠していたのだが、同郷のよしみで買った直木賞受賞作「まほろ駅前多田便利軒」が面白かった(直木賞にあっていたかはさておき)ので、再チャレンジしてみたのだが、このエッセイはかなり笑えた
天国はまだ遠く:瀬尾まいこ(新潮文庫)
瀬尾さんの本が文庫化されたので購入
生活に疲れた不器用なOLがとうとう自殺しようと思いたって山奥の民宿を訪ねるが、持参した睡眠薬では死にきれなかった。。。お話はそこから始まる
世の中には色々な人がいるものだ
私は、こういう精神構造の人の心理がまったく理解出来ないので、たまに読んでみると、かなり新鮮に感じる
疲れて硬直した心が、素朴な生活に徐々に癒されて行く過程は、なかなか良い感じだった
話としてはまあまあ面白かったと思っている
読後感は悪くなかった
とはいえ、こういう性格の人とは絶対に友人にはなれそうもない(なる気もない)が、彼女が死ななくて本当に良かった
タイトルの意味について、ちょっと考えてしまった
主人公が、30代中間管理職の女性で、部下や上司に好き勝手言われて疲れ果て、病院で長期休暇を言い渡された末に、やることもなくふと思いたった旅行先で、一瞬自殺しようかと考えた……位の設定だったら良かったのになーと思った
以降に書いてあるのは主人公に対するかなりネガティブな意見である
この作品の主人公が好きな人は、これ以降見ないことをお薦めする続きを読む
生活に疲れた不器用なOLがとうとう自殺しようと思いたって山奥の民宿を訪ねるが、持参した睡眠薬では死にきれなかった。。。お話はそこから始まる
世の中には色々な人がいるものだ
私は、こういう精神構造の人の心理がまったく理解出来ないので、たまに読んでみると、かなり新鮮に感じる
疲れて硬直した心が、素朴な生活に徐々に癒されて行く過程は、なかなか良い感じだった
話としてはまあまあ面白かったと思っている
読後感は悪くなかった
とはいえ、こういう性格の人とは絶対に友人にはなれそうもない(なる気もない)が、彼女が死ななくて本当に良かった
タイトルの意味について、ちょっと考えてしまった
主人公が、30代中間管理職の女性で、部下や上司に好き勝手言われて疲れ果て、病院で長期休暇を言い渡された末に、やることもなくふと思いたった旅行先で、一瞬自殺しようかと考えた……位の設定だったら良かったのになーと思った
以降に書いてあるのは主人公に対するかなりネガティブな意見である
この作品の主人公が好きな人は、これ以降見ないことをお薦めする続きを読む
フランスふだんのおそうざい:大森由紀子(柴田書店)
ジョナサンと宇宙クジラ:ロバート・F・ヤング(早川文庫)
一番大好きなSF作家の名作短編集が、本当に久し振りに新装版として本屋に並んでいる
彼が亡くなって早20年……これが喜ばずにいられようか!
勿論、彼の本で集められるモノは殆ど持ってはいるが、嬉しくって、またまた買ってしまった
どうやら早川名作セレクションとして、活字が少々大きくなって復活したらしいが、訳者は変わらず伊藤典夫氏で、あとがきも当時のままに載っている、とてもとても嬉しい
残念ながら『たんぽぽ娘』は載っていないものの、この短編集も傑作なのである
ヤングの作品はロマンチックSFという分類で呼ばれることが多く、ハードSFファンなどからはくそみそにけなされることも多々あったようだが(そんな奴らに批評されてもヘでもないが)、伊藤典夫氏のような正統派の熱心なファンをはじめとして、今でも変わらない根強いファンがいることは確かである
SFなのに懐かしい−ある意味、オードリー・ヘプバーン映画のような、古き良き時代を感じさせてくれる作品なのである
ブラッドベリやジャック・フィニイが好きな人とか、ハインラインの『夏への扉』や梶尾真治の『クロノス・ジョウンターの伝説』や、竹宮恵子の『私を月まで連れてって!』が好きな人なら、ぜひぜひこの機会に一読することをお薦めする
勿論、大原まり子の『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』ファンの方も!
続きを読む
彼が亡くなって早20年……これが喜ばずにいられようか!
勿論、彼の本で集められるモノは殆ど持ってはいるが、嬉しくって、またまた買ってしまった
どうやら早川名作セレクションとして、活字が少々大きくなって復活したらしいが、訳者は変わらず伊藤典夫氏で、あとがきも当時のままに載っている、とてもとても嬉しい
残念ながら『たんぽぽ娘』は載っていないものの、この短編集も傑作なのである
ヤングの作品はロマンチックSFという分類で呼ばれることが多く、ハードSFファンなどからはくそみそにけなされることも多々あったようだが(そんな奴らに批評されてもヘでもないが)、伊藤典夫氏のような正統派の熱心なファンをはじめとして、今でも変わらない根強いファンがいることは確かである
SFなのに懐かしい−ある意味、オードリー・ヘプバーン映画のような、古き良き時代を感じさせてくれる作品なのである
ブラッドベリやジャック・フィニイが好きな人とか、ハインラインの『夏への扉』や梶尾真治の『クロノス・ジョウンターの伝説』や、竹宮恵子の『私を月まで連れてって!』が好きな人なら、ぜひぜひこの機会に一読することをお薦めする
勿論、大原まり子の『銀河ネットワークで歌を歌ったクジラ』ファンの方も!
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このへんでドロンします−昭和へっぽこフレーズ大全(幻冬舎)
会社のM文庫(個人が所有しているようなしていないような微妙な本棚)から拝借
「昭和へっぽこフレーズ大全」とある通り、脱力して懐かしくなるフレーズの数々が満載の爆笑本である
呼び名へっぽこ編の場合、おませさんとかネンネとかおセンチとか、既に死語になっている言葉がずらずらと並んでいるワケだが、間違った使い方例とか該当例などがいちいち載っていて、<おセンチなアニメヒロイン>例なら「鮎原こずえ、星明子、浦島マコ、ノンノン、チッチ」というセレクトである
おでかけへっぽこ編の場合だと「あら、素敵なカールね」という言葉が出ていて、カール=巻髪という解説が出ているが、巻髪派の代表例として、叶姉妹と高見沢(アルフィー)と林家ペーという、これまた絶妙なセレクトが出ていたりするあたり、さすがにツボを押さえているなーと感心しきり
電車内で読んでいると、笑いの発作を堪えるのにめっちゃ苦労する本である
「民俗資料館」に掲載されているシミーズやとっくり、ズック、帳面などの商品も、言われて見ると既に死語の響きあり、であった
何も考えずにワハハと笑える本って、やっぱり好きだなーと、シミジミ思った
「昭和へっぽこフレーズ大全」とある通り、脱力して懐かしくなるフレーズの数々が満載の爆笑本である
呼び名へっぽこ編の場合、おませさんとかネンネとかおセンチとか、既に死語になっている言葉がずらずらと並んでいるワケだが、間違った使い方例とか該当例などがいちいち載っていて、<おセンチなアニメヒロイン>例なら「鮎原こずえ、星明子、浦島マコ、ノンノン、チッチ」というセレクトである
おでかけへっぽこ編の場合だと「あら、素敵なカールね」という言葉が出ていて、カール=巻髪という解説が出ているが、巻髪派の代表例として、叶姉妹と高見沢(アルフィー)と林家ペーという、これまた絶妙なセレクトが出ていたりするあたり、さすがにツボを押さえているなーと感心しきり
電車内で読んでいると、笑いの発作を堪えるのにめっちゃ苦労する本である
「民俗資料館」に掲載されているシミーズやとっくり、ズック、帳面などの商品も、言われて見ると既に死語の響きあり、であった
何も考えずにワハハと笑える本って、やっぱり好きだなーと、シミジミ思った
温かい野菜料理:植松良枝(オレンジページ)
実践!おひとりさま道:葉石かおり(livedoor)
薔薇の花びらの上で:J・D・ロブ(ヴィレッジブックス)
イブ&ロークの13作目
今回もなかなか面白かった
ロバーツ作品だと結構作品の出来に波があったりするのだが、このロブ名義の作品はどれもかなり水準が高く、はずれがない
ストーリーテラーとしての才能は勿論のこと、やはり基本設定とキャラが良いせいなのは間違いないと思うが、この近未来という世界観も実は結構好きだったりする
今回の話にはあまり関わりのない話だが、シリーズも13作目にもなると、この近未来の舞台設定にもだいぶ慣れてきて、楽しみに思うようになってきた
オートシェフや召使い用ドロイドやグライドカートのある世界
そういう舞台設定もこの作品の魅力だと思う
そしてお馴染みメンバーの相変わらずのドタバタなあれこれ!
ピーボディとマクナブ、さらにはチャールズとルイーズまで出てきたりして、また次回作が楽しみになってきた(^-^)
今回もなかなか面白かった
ロバーツ作品だと結構作品の出来に波があったりするのだが、このロブ名義の作品はどれもかなり水準が高く、はずれがない
ストーリーテラーとしての才能は勿論のこと、やはり基本設定とキャラが良いせいなのは間違いないと思うが、この近未来という世界観も実は結構好きだったりする
今回の話にはあまり関わりのない話だが、シリーズも13作目にもなると、この近未来の舞台設定にもだいぶ慣れてきて、楽しみに思うようになってきた
オートシェフや召使い用ドロイドやグライドカートのある世界
そういう舞台設定もこの作品の魅力だと思う
そしてお馴染みメンバーの相変わらずのドタバタなあれこれ!
ピーボディとマクナブ、さらにはチャールズとルイーズまで出てきたりして、また次回作が楽しみになってきた(^-^)
ペンギン2種
関東ではおなじみSuicaペンギンの新商品2種
まずは来年のダイアリー
ほぼ日買ったのに、やっぱり言い訳しながら買ってしまう
言い訳してもしなくても一緒だけど、でもまあ一応・・・(^_^;
見開き1ヶ月版と1頁1週間版の2種類から構成されていて、ちょぼちょぼメモも付いている
全頁さかざきさんのイラスト満載でナイス
ヨガペンギンシリーズがなかなかよろし
こちらはポストカードセット
勿論保存版
以前に出ていた「ぺんぎんごよみ」から抜粋&アレンジしたバージョンとのこと
Suicaカード入れも売っていたはずなのだが、東京駅丸の内側地下では見当たらず(-_-)
明日再度チャレンジする予定
(↑既に買う気満々)
まずは来年のダイアリー
ほぼ日買ったのに、やっぱり言い訳しながら買ってしまう
言い訳してもしなくても一緒だけど、でもまあ一応・・・(^_^;
見開き1ヶ月版と1頁1週間版の2種類から構成されていて、ちょぼちょぼメモも付いている
全頁さかざきさんのイラスト満載でナイス
ヨガペンギンシリーズがなかなかよろし
こちらはポストカードセット
勿論保存版
以前に出ていた「ぺんぎんごよみ」から抜粋&アレンジしたバージョンとのこと
Suicaカード入れも売っていたはずなのだが、東京駅丸の内側地下では見当たらず(-_-)
明日再度チャレンジする予定
(↑既に買う気満々)
神坂雪佳 百々世草―近代図案コレクション (大型本) :神坂雪佳(芸艸堂)
家守綺譚の表紙が気に入って、表紙の図柄が入っている作品を購入したら
なんと!
肝心の雀の顔がど真ん中でぶったぎられていた!!!
本屋なら返品も出来るけど、落丁じゃないので密林じゃ無理。。。
ショックで絶句
そして号泣〜〜〜(T-T)(T-T)(T-T)
何考えているんだか>芸艸堂
何がショックって、これを許した編集者がいたということが一番ショックだった
一応、美術書なのに・・・
これじゃあ作品に対する愛がなかったとしか思えない、というか、いいのかこんなんで、っていうか、こんなことする奴らに美術書出す資格あんのか〜!!!
ひたすら大ショックで、しばらく立ち直れそうにない。。。_| ̄|○|||
続きを読む
なんと!
肝心の雀の顔がど真ん中でぶったぎられていた!!!
本屋なら返品も出来るけど、落丁じゃないので密林じゃ無理。。。
ショックで絶句
そして号泣〜〜〜(T-T)(T-T)(T-T)
何考えているんだか>芸艸堂
何がショックって、これを許した編集者がいたということが一番ショックだった
一応、美術書なのに・・・
これじゃあ作品に対する愛がなかったとしか思えない、というか、いいのかこんなんで、っていうか、こんなことする奴らに美術書出す資格あんのか〜!!!
ひたすら大ショックで、しばらく立ち直れそうにない。。。_| ̄|○|||
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イラクサ:アリス・マンロー(新潮クレスト・ブックス)
クレストブックスの装丁って、何気に綺麗で品も良さげな気がする
表紙に惹かれて買ったのだが当たりだった
このシリーズを買うのは『ペンギンの憂鬱』(そう言えば感想UPしていなかった)についで2冊目だが、大きさの割に軽くて読み易いので、結構気に入っている
アリス・マンローはカナダ生まれで現在74歳
海外では短編の女王と呼ばれているらしいが、私は本書がお初であった
何ということもない日常の事柄が淡々と書かれているだけなのだが、それがなんとも小気味良いテンポで、さっくりと読めてしまう
特に冒頭の「恋占い」や最後の「クマが山を越えてきた」が良かった
表題の「イラクサ」もなかなか
どの作品にも、ある種独特の空気や雰囲気があり、文章の運び方や持って行き方などが「良い意味で」翻訳物だなーと感じた
訳者さんが愛情を込めて非常に丁寧に訳しているような、そんな印象を受けた
表紙に惹かれて買ったのだが当たりだった
このシリーズを買うのは『ペンギンの憂鬱』(そう言えば感想UPしていなかった)についで2冊目だが、大きさの割に軽くて読み易いので、結構気に入っている
アリス・マンローはカナダ生まれで現在74歳
海外では短編の女王と呼ばれているらしいが、私は本書がお初であった
何ということもない日常の事柄が淡々と書かれているだけなのだが、それがなんとも小気味良いテンポで、さっくりと読めてしまう
特に冒頭の「恋占い」や最後の「クマが山を越えてきた」が良かった
表題の「イラクサ」もなかなか
どの作品にも、ある種独特の空気や雰囲気があり、文章の運び方や持って行き方などが「良い意味で」翻訳物だなーと感じた
訳者さんが愛情を込めて非常に丁寧に訳しているような、そんな印象を受けた
家守綺譚:梨木香歩(新潮文庫)
やっとこ文庫化
過去に既に借りて読んだのだが、手元に欲しい一冊ということでGET
ハードカバーの表紙も良かったが、今回のスズメがまためっちゃ可愛ぃ!
こういう本は、というか、梨木さんの本は、やっぱり新潮文庫がしっくりくるなぁ…などと思いつつ、久し振りに再読してみたが、やはり面白い
何度も読み返せる本を持てる幸せを噛みしめつつ
過去に既に借りて読んだのだが、手元に欲しい一冊ということでGET
ハードカバーの表紙も良かったが、今回のスズメがまためっちゃ可愛ぃ!
こういう本は、というか、梨木さんの本は、やっぱり新潮文庫がしっくりくるなぁ…などと思いつつ、久し振りに再読してみたが、やはり面白い
何度も読み返せる本を持てる幸せを噛みしめつつ
鉄人のおかず指南:道場六三郎(中公文庫)
密林写真がないので画像は自前
かなり昔(1994/10)の本である
絶版かと思っていたが、密林でも中古ならまだ買えるようだ
(←画像クリックで密林へ)
以前、某局の料理番組で「料理の鉄人」という番組があった
そこで和の鉄人と呼ばれていた道場さんの店に行ったことがある
当時は騒がれていたとはいえ、ごく一部のことだったし、店も銀座にしかなく、こぢんまりとした一見飲み屋風の店だった
特に刺身と鯛の煮付けの美味しさが秀逸だったと記憶している
義母のお気に入りになり、ふぐの季節も含めて、親子で3〜4回は行っただろうか
お店が色々増えてからは行っていないが、銀座の店はまだあるようだ
同じ頃、その道場さんの料理本として、この本が出版された
以来、ずっと愛用している続きを読む
かなり昔(1994/10)の本である
絶版かと思っていたが、密林でも中古ならまだ買えるようだ
(←画像クリックで密林へ)
以前、某局の料理番組で「料理の鉄人」という番組があった
そこで和の鉄人と呼ばれていた道場さんの店に行ったことがある
当時は騒がれていたとはいえ、ごく一部のことだったし、店も銀座にしかなく、こぢんまりとした一見飲み屋風の店だった
特に刺身と鯛の煮付けの美味しさが秀逸だったと記憶している
義母のお気に入りになり、ふぐの季節も含めて、親子で3〜4回は行っただろうか
お店が色々増えてからは行っていないが、銀座の店はまだあるようだ
同じ頃、その道場さんの料理本として、この本が出版された
以来、ずっと愛用している続きを読む
邪魅の雫:京極夏彦(講談社ノベルス)
やっと読了(^_^;
久し振りのせいかもしれないが、まあまあ面白かったし楽しめた
結局、途中で続きが読みたくなり、重いのを無理して通勤電車内で読みふけり、終点まで行ってしまったし(-_-)
犯人はかなり早くから判っていたが、ああいう展開に落ち着くとは、正直、あーうーであった
以下つぶやき程度のネタバレあり続きを読む
久し振りのせいかもしれないが、まあまあ面白かったし楽しめた
結局、途中で続きが読みたくなり、重いのを無理して通勤電車内で読みふけり、終点まで行ってしまったし(-_-)
犯人はかなり早くから判っていたが、ああいう展開に落ち着くとは、正直、あーうーであった
以下つぶやき程度のネタバレあり続きを読む
かんたん!勝負ごはん:小栗左多里(ヴィレッジブックス)
だいぶ前に買ったのだがUPし忘れ(^_^;
「ダーリンは外国人」の小栗左多里とそのご母堂のレシピ集である
「勝負ごはん」と聞くと、どちらかといえば「ハレの日ごはん」とか「来客用」とか「お祝い用」というイメージがあったのだが、この場合のそれには、そこまでのインパクトはないとのこと
巻頭の漫画によると、なんとなく「どーよ!」とか「えっへん(←死語)」とかいうレベルのご飯を意味しているらしい(たぶん)
従って、ハレの日でもケの日でもどちらでもOKな、非常に実用的で応用範囲の広いレシピが満載であった
今回もかなり参考にしたいメニューが登場
すぐ試してみる気になれる簡単系も多かった
巻末にはトニー'Sご母堂のレシピもあり、ちょびっとインターナショナルな気分も味わえたりする
「ダーリンは外国人」の小栗左多里とそのご母堂のレシピ集である
「勝負ごはん」と聞くと、どちらかといえば「ハレの日ごはん」とか「来客用」とか「お祝い用」というイメージがあったのだが、この場合のそれには、そこまでのインパクトはないとのこと
巻頭の漫画によると、なんとなく「どーよ!」とか「えっへん(←死語)」とかいうレベルのご飯を意味しているらしい(たぶん)
従って、ハレの日でもケの日でもどちらでもOKな、非常に実用的で応用範囲の広いレシピが満載であった
今回もかなり参考にしたいメニューが登場
すぐ試してみる気になれる簡単系も多かった
巻末にはトニー'Sご母堂のレシピもあり、ちょびっとインターナショナルな気分も味わえたりする
鬼譚草紙:夢枕貘+天野喜孝(朝日文庫)
日本語どっち!?:北原保雄(金の星社)
「問題な日本語」の作者が放つ日本語本
内容はまあまあ
しかーし、イラスト担当が変わってしまって、面白さが半減してしまった(T-T)
今の人も一応頑張ってはいるのだが、やはり、いのうえさきこ画伯でないのがイタイ。。。
昔から、私の購読力(+学習意欲)はイラストに左右されるところが非常に大きいのだった
物心ついた頃から、何となーくそのことには気付いていたのだが、あれから何十年も経っているというのに、相変わらずその嗜好は変わっていなかったということが、これではっきりと証明された気がする(^_^;
内容はまあまあ
しかーし、イラスト担当が変わってしまって、面白さが半減してしまった(T-T)
今の人も一応頑張ってはいるのだが、やはり、いのうえさきこ画伯でないのがイタイ。。。
昔から、私の購読力(+学習意欲)はイラストに左右されるところが非常に大きいのだった
物心ついた頃から、何となーくそのことには気付いていたのだが、あれから何十年も経っているというのに、相変わらずその嗜好は変わっていなかったということが、これではっきりと証明された気がする(^_^;
しあわせ脳練習帖:黒川伊保子監修+松苗あけみ(講談社)
表紙とタイトルの「カップリングの妙」が気に入って購入
よく見たら「練習帳」じゃなくて「暮らしの手帖」の「帖」だった(^_^;
一応、真面目な脳科学を前提とした「脳的しあわせ」を考察した本である
なので、海馬とかメラトニンとかエンドルフィンとかの脳系専門用語がバリバリ出てくるが、ぶっちゃけ「女子力を向上させて幸せになる」ための本なので、脳を意識的にコントロールし、フェロモン・センサーと直感力を磨いて、総合的に女子力を向上させることが、しあわせ脳を作るための重要なポイントらしい(文章ながっ)
本書には、その実践方法と確認のためのチェックボックスが付いているので、その辺が「練習帖」の所以なのであろう
寺田薫(イマジン・ノートの共著者)の文章構成がまた面白くて、途中で笑ってしまう箇所が多々あるため、通勤時に電車内で読むには、少々厳しかった(骨に響いたし(T-T))
更に、表紙に釣られて買っただけのことはあって、松苗あけみ画伯のイラストが、これがまた非常に良い味を出していた
かなりお薦め
続きを読む
よく見たら「練習帳」じゃなくて「暮らしの手帖」の「帖」だった(^_^;
一応、真面目な脳科学を前提とした「脳的しあわせ」を考察した本である
なので、海馬とかメラトニンとかエンドルフィンとかの脳系専門用語がバリバリ出てくるが、ぶっちゃけ「女子力を向上させて幸せになる」ための本なので、脳を意識的にコントロールし、フェロモン・センサーと直感力を磨いて、総合的に女子力を向上させることが、しあわせ脳を作るための重要なポイントらしい(文章ながっ)
本書には、その実践方法と確認のためのチェックボックスが付いているので、その辺が「練習帖」の所以なのであろう
寺田薫(イマジン・ノートの共著者)の文章構成がまた面白くて、途中で笑ってしまう箇所が多々あるため、通勤時に電車内で読むには、少々厳しかった(骨に響いたし(T-T))
更に、表紙に釣られて買っただけのことはあって、松苗あけみ画伯のイラストが、これがまた非常に良い味を出していた
かなりお薦め
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トリツカレ男:いじいしんじ(新潮文庫)
ねこの肉球・完全版:板東寛司・荒川千尋(文春文庫)
ファイナルファンタジーIII
店頭で見かけたら、やっぱり買ってしまった(^_^;
DSならではのスティックも使えるようだが、取り敢えず無くても無問題である
マップは3Dだし、動画も綺麗だしポリゴンキャラも可愛い
とりあえず解説も攻略本も何も見ないで開始してみたが、DSでもまったく問題なくいけるようだ
FFお馴染みの構成なので、直感で操作できるし、どこでも中断可能なセーブ機能もついているので、さらに安心である
FF3は過去に一度もやったことがないのだが、最初の戦闘に突入し、戦闘BGMと勝利のBGMが流れた時の、あの、なんとも言えない懐かしさと嬉しさ・・・
FF12の時にはまったく感じなかった「あー今FFやってるんだなー♪」というシリーズ物の醍醐味を、久し振りにしみじみ実感出来た気がした
続きを読む
DSならではのスティックも使えるようだが、取り敢えず無くても無問題である
マップは3Dだし、動画も綺麗だしポリゴンキャラも可愛い
とりあえず解説も攻略本も何も見ないで開始してみたが、DSでもまったく問題なくいけるようだ
FFお馴染みの構成なので、直感で操作できるし、どこでも中断可能なセーブ機能もついているので、さらに安心である
FF3は過去に一度もやったことがないのだが、最初の戦闘に突入し、戦闘BGMと勝利のBGMが流れた時の、あの、なんとも言えない懐かしさと嬉しさ・・・
FF12の時にはまったく感じなかった「あー今FFやってるんだなー♪」というシリーズ物の醍醐味を、久し振りにしみじみ実感出来た気がした
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真珠色のコーヒーカップ:赤川次郎(光文社文庫)
今年も爽香の季節がやって来た
爽香もとうとう33歳
なんとシリーズ19巻目である
当初は25歳位、つまり10年で止めると言っていたことを思うと、ほぼ倍近くになってしまった
長いような短いような・・・
赤川次郎の小説は、幽霊シリーズや泥棒シリーズ、三姉妹探偵団や三毛猫ホームズ、吸血鬼シリーズなどなど、以前は結構読んでいたのだが、今でも読み続けているのは、この爽香シリーズだけである
このシリーズは、他のシリーズとは大きく異なり、年に一回の割合で刊行され、時の経過と共に、登場人物達も必ず1つ年を取る設定になっている
これだけ長く付き合うと、今後の登場人物達の行く末がどうしても気にかかるし、ここまで来たら、やはり最後まで見届けなくては、というような、責任というか使命のようなものを感じてしまっているのは確かである
来年は20年、節目の年である
今回の登場人物にも色々な含みがあったことだし、次回がどんな展開になるのか、来年の秋がまた非常に楽しみである
続きを読む
爽香もとうとう33歳
なんとシリーズ19巻目である
当初は25歳位、つまり10年で止めると言っていたことを思うと、ほぼ倍近くになってしまった
長いような短いような・・・
赤川次郎の小説は、幽霊シリーズや泥棒シリーズ、三姉妹探偵団や三毛猫ホームズ、吸血鬼シリーズなどなど、以前は結構読んでいたのだが、今でも読み続けているのは、この爽香シリーズだけである
このシリーズは、他のシリーズとは大きく異なり、年に一回の割合で刊行され、時の経過と共に、登場人物達も必ず1つ年を取る設定になっている
これだけ長く付き合うと、今後の登場人物達の行く末がどうしても気にかかるし、ここまで来たら、やはり最後まで見届けなくては、というような、責任というか使命のようなものを感じてしまっているのは確かである
来年は20年、節目の年である
今回の登場人物にも色々な含みがあったことだし、次回がどんな展開になるのか、来年の秋がまた非常に楽しみである
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