ものぐさ日記

読書・映画・旅行・食物・習い事などに関するあれこれを、ものぐさに更新  

books-2008

4
風雲への序章 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-123 グイン・サーガ 123)グイン123巻である。
読み始めてからはや30年というかもう30年というか。作者があとがきにも書いているが、この期に及んでまだ「序章」かよ、と。
読めば判るが、作者が意図する三国志への移行という意味では、確かにこれは間違いなく「序章」なので、まあ文句も言えないのだが。。。
この展開にするために途中の紆余曲折とか様々な小リセット(苦笑)があったのかと思うと、かなり感慨深いというか、ちょっとため息をつきたくなるというか、そんな複雑な気分もちらほら。
でもせっかくここまで頑張って来たのだから、いまはとにかく最後まで行って欲しいと思うばかりである。
作者が癌に負けず、何巻かかっても良いので、物語を無事に閉じること、これを切に祈りたい。
久しぶりに物語が音をたてて動き始めた、それだけは確かである。

4
暮しの眼鏡 (中公文庫 は 58-1)「暮らしの手帖」初代編集長であった花森安治さんのエッセイである。昭和28年に出たものが文庫で復刊とのこと。
積読本だったのだが、気分転換に読んでみた。
その文体はカタカナ交じりの独特なもので、落語調と言ってもよいかもしれない。その調子で日常生活にモノ申している、という感じだった。
「暮らしの手帖」でなんとなく覚えていた、柔らかで穏やかな文章とは大分違う印象で、なんというか明治生まれのガンコオヤジの語りといった感じだった。
百円札が当たり前、月収は1万円以下、五円十円の商品がまだまだ一杯ある時代のお話である。生活習慣の違いや、当時の世相も伺え、その違いを知るるのも面白いし、「千円札の文化的使用法」のように、今も昔も考え方は全然変わっていないような箇所もあるので、これもまた一興である。というように、生まれてもいない時代のお話ではあるのだが、なんとなく懐かしく思えたり、今と同じ問題で憤っていたり、その感じ方は記事内容によって様々であった。続きを読む

4
狂乱廿四孝 (角川文庫)表紙があまりにも怖くて積読本としていたが、『本朝廿四孝』がらみの話ということで、重い腰を持ち上げて読んでみた。
本書はこの表紙にも絡むミステリなのだが、歌舞伎や文楽が判った方がより楽しめる内容だろうと思う。詳しくはネタバレになってしまうので書かないが、いままで積んでおいて正解だったと、そう思った。
ミステリ部分については、可もなく不可もなしという感じではあったものの、文楽や歌舞伎好きの人にはお勧めかもしれない。

4
私を変えた一言 (集英社文庫 は 10-20)久しぶりの原田本であった。
一時期、お得意の抱腹絶倒系エッセイを読みまくっていたものだが、もうかれこれ十年以上ご無沙汰だった気がする。
久しぶりに買おうと思った理由はそのタイトルと内容に興味が惹かれたからだったが、「心に残った一言」を相変わらずの原田節で語るその内容は、なかなか良い物で、ワハハと笑いつつ、しみじみする箇所もちらほら。
なにげない一言が人間の生き方をどれだけ変えることができるのか。どれだけ人を救うことが出来るのか、そういうことを久しぶりに考えた。

4
禁断のブルー・ダリア (扶桑社ロマンス ロ 6-64 ガーデン・トリロジー 1)ガーデン・トリロジーの第一弾。
ノーラの新しいトリロジーは庭と幽霊がポイント。自身ばりばりのガーデニング歴を誇るだけあって、庭の薀蓄が凄い。興味がなければその辺は斜め読みすることをお勧めするが、まあ許容の範囲内かと。今回は20代、30代、40代の女性が主人公になるということで、各々の世代の女性から共感を・・・ということなのだろう。
最初の今回は舞台設定や全員の登場などが全部盛り込まれていたせいか、肝心の主人公の恋に割かれた分量がかなり少なく、その辺がやや物足りなく感じたが、それでも今回のトリロジーは、そこそこ楽しめそうな、そんな感じであった。

5
南極さんぽ―ペンギンのむこう側韓国の小児科医が自国の南極観測隊員として南極に滞在していた際に撮り貯めた写真を多用したフォトエッセイである。
「地球の果てで自分探し」とある帯宣伝によると、この方、医学生時代は演劇部で演出を手がけ、研修医時代は音楽雑誌にコラムを寄稿していたという変り種である。お医者さんになった後、自分の方向性を見失って南極観測隊員に立候補したということらしいが、彼の写真というか、彼の選んだ風景やペンギンの姿は、プロの写真家とは一風違った感じがする。横に添えられた文章とあわせて、何かが心にしみてきたような、そんな感じがした。
あまり馴染みのない韓国の観測基地周辺の風景というのも良かった。
自分探し中の間に、愛くるしいペンギンの姿にとても癒されたということだが、その気持ちはよーーーく判る。
なかなかお勧めの1冊。

3
天は赤い河のほとり外伝~朔の月 (小学館ルルル文庫 し 1-5)天河の外伝である。
今回はパラレルではなく(たぶん)、本編終了時に描こうと思っていたエピソードとのこと。
3隊長が如何にしてカイルの元に来たのかというあたりを書く予定らしい。という訳で、第一弾はカッシュ編なのだが、今回の主人公はカッシュの妹で、カッシュもカイルも出ては来るもの。。。後は読んでのお楽しみということで。
まあぶっちゃけ読後感はかなーり微妙……。

4
あらすじで読む名作文楽50 (ほたるの本)お勉強をかねてチェック。
名作ばかり集めただけあって、面白かった。
文学のあらすじばっかり集めたものは、大昔に読んでいたリーダーズ・ダイジェスト(よく考えたらまんまなタイトル)みたいで、本物を読んだか読んでないか判らなくなってしまうという弊害があるので、あまり読む気にならなかったのだが、これは舞台のあらすじなので、そういう杞憂はまったくなく、既に観たお話もまだ観ていないお話も、さくさくと読め、かなり楽しめた。
名場面の写真もふんだんにあり、初心者向けに見所や聴き所もバッチリ載っているので、図書館本だったが、自前用に買おうかとも。

5
理論社のミステリーYA!という中高生向けのシリーズから出た作品であるが、大人が読んでもまったく問題なし。そもそも医学雑誌に連載されていたらしいので、それも当然か。
主人公は歴史オタクだが他の成績はやや落ちこぼれという男子中学生で、主人公のひとり語り形式でお話は進んで行く。かと言って、子供だましな内容ではまったくなく、大人にも子供にも大事な問題というか主題があり、さくっと読みつつも、途中途中でうーんと唸るような、そんな内容だった。
舞台は御馴染みの桜宮市と東城大学医学部だったが、時代がやや未来(2020年)に設定されており、チームバチスタのメンバーも出世した姿(?)で出てくるのは、相変わらずのご愛嬌であった。

4
もうちょっと文楽を勉強してみようということで、借りて読んでみた。何かを始めるとき、まず入門書を探して読み漁るというのは、本読みの性である。
文楽の「ナゼ?」について要領よくまとめられていて、非常に読みやすい内容だった。やはり百聞は一見にしかず。判りやすい図版が多かったのも良かった。三浦しをんさんの本でもそうだったが、現代との例えが面白いし、作者の情熱とかノリにも勢いがあり、観て、聴いて、物語でという分け方や、舞台裏のあれやこれやなど、構成も良かったように思う。
唯一閉口したのは、韓国ドラマの例えが多かったこと。韓流にまったく興味のない私にとっては、何のことやらという箇所がちらほら。まあ何となく言いたいことは判る気がするので、無問題ではあったものの…。
ということで、☆は1個減らして4個としておく。
おそらく本書を一番読みそうな人種(4〜60代女性)にとっては、とても共感できる判りやす〜い例なのだろう(たぶん)。

5
なんとなく惹かれて読んでみたら、かなーり面白かった。まさにタイトル通りの内容かと。
著者が通ってきた色々な体験談をベースに、人生の先輩ならではの生の発言がいっぱい詰まっていた。よくある美容痩身本の類ではなく、「将来の自分をどうしていくのか」について、色々と考えさせられる本だった。
写真を見る限り、確かに昔よりはるかに生き生きとした良い顔をしていると思うし>槙村さん。
私はこと美容に関しては、かなーり面倒くさがりで、かつズボラな性格なのだが、そんな私の心にもちょこっと響いた、そんな本であった。
スタイル・ノートも読んでみるかな〜。

5
「生命と食」をテーマにした講演を書籍化。
新書の「生物と無生物の間」を読むのは面倒だなーという人にはこちらがお勧め。
今年3月に行われた講演なので、前述の「生物と無生物の間」より新しい情報が補足されており、なおかつ、60頁の薄い小冊子に要約されているという感じなので、かなりとっつき易く、お徳な本ではないかと。

この前、能を観た際に会場で薦められたので、買ってみたら、見事に大正解で、非常に判り易く、読み易かった。文章に添えられた吉越さんの写真もまた素晴しく、日光の下で観る能舞台の荘厳さはちょっと感動物だった。
1957年に東京創元社から出た白洲さんの本に吉越立雄さんの写真を加えた1993年版「とんぼの本」を更に改訂した版とのこと。
本書で使用している書体がまた嬉しい。白洲さんの文章と同じく、あたりが目に柔らかで、文字が小さくても読み易い。子供の頃お家の本棚を思い出すような、なんとも懐かしい味わいで、そういえば、こういう書体(フォントとはあまり言いたくないような)に最近お目にかからなくなったなぁと思ったり。

4
久しぶりの二見版リンダの新作である。
原作が出たのは昨年らしいので、正真正銘の最新作といえよう。訳は二見版リンダでお馴染みの加藤洋子さんである。
こういう主人公は男女とも好きなので、そこそこ満足。最後の結末を考えると、ちと微妙かもだが、まあ毎回超ヒットという訳にも行かないのは仕方のないところなので、こんなもんかという感じで。

4
アイザック・ニュートンが書き記した1枚の原稿−そこに記されていたのは「2060年」という年号と地球滅亡に関するかもしれない暗号だった・・・というウリから始まったのが本書である。某書にクリソツな装丁や内容から勝手に翻訳物かと思っていたら、著者が日本人ということで、更にビックリ。
冒頭でいきなりノスタラダムス@五島勉を思いっきりくさしている割に、内容はその五島勉のレベルにも達しない程度のややイタイ内容だった(-_-)。続きを読む

5
きき酒師である。この漢字が他の環境のPCや携帯で出るかどうか妖しいので、ひらがな書いておく。
一行レシピなのに美味しそう、というか、読めば美味しいと判るものばかりで、中身をパラパラと見れば、酒飲みなら「おおお」と思うこと請け合いかと。和食ベースで見目美しく野菜も多いのだが、なにせ一行レシピ。シンプル・イズ・ベストなストイックさみたいなものが滲み出ていて、それがまた如何にも日本酒にあいそうで、思わず涎が出るのだった。
この前買った「おつまみ横丁」と同系統とも言えるが、こちらの方がよりシンプルで、より日本酒向き(=白ワイン向き)な感じで。
特に「××を使って10品」系のバリエーションが素晴しい。
面倒な料理が苦手な人や和食がいいなぁと思う方にもお勧めかと。

5
すぐにおいしい酒の肴185、という副題付き。
友人が絶賛していたので立ち読みしたところ、なかなか良さげだったので購入。いつも自分で作っているような定番レシピもかなりあったが、ちょっとアレンジが違ったりして、ほんの少しの変更で目先が変わって脱マンネリが出来るのも良かった。
特に周囲がお勧めしてくれたのがネギ塩だったが、なるほど、これはんまーいなり!
油揚げに玉葱を詰めるレシピもかなりナイス。
今月、第二段が出るそうなので、ちょっと楽しみかと。

4
文楽という伝統芸能に振り向けている愛をひたすらダダ漏れ状態で書き綴り、思いっきり妄想全開になりながらも、しっかりと作家らしい突っ込みも忘れない、という感じの痛快エッセイ。
ただひたすら、楽しくてならないんです!という作者の気分が、文章からひしひしと伝わって来たし、きちんとした文楽なんて一度も観たことがなく、人形劇といえばNHKの「里見八犬伝」位しか知らない私でも、本書は十分楽しめた。
(里見八犬伝は大好きで、イントロが流れると心躍ったモノだったが)
対象が伝統芸能になったとはいえ、やおいやBLなどの妄想系と、なんら変わることのないそのスタンスが、さすがというか、凄いなーと。
とはいえ、妄想ばかりでもなく、色々な解説も楽しく語ってくれており、歌舞伎や落語の話もあったりなんかする。題材が大昔のお話ばかりとはいえ、所詮は同じ「人間の物語」なんだなーということが、今更ではあるが、よく判ったような気がした。
ますます来週の文楽鑑賞が楽しみになってきたのであった。

4
とうとうというかやっとこ最終巻である。
まあ、ある意味予想通りだったが、いかにも篠原さんらしくそこそこ楽しめたので、終わってしまうのは少々寂しい。(最近や今連載しているお話はいまさん好きになれないので)
巻末の案内によると、来月は「天は赤い河のほとり」の外伝が出るとのこと。そっちもかなーり楽しみではある。

4
これが初の時代小説らしい。
買おうかなーと思いつつよく見てみると、解説と帯が児玉清さんだった。ということで、即購入。
読んでみて、なるほどなー、と。
人情物とはちょっと違うが、なんというか、大人ならでは、大人こそ、という感じがありありとする物語だった。
にしても、あさのさんって、やっぱり男子を描くのが好きなんだなーと、しみじみ。

5
ちょっと出遅れてしまったおかげで順番を待つこと半年以上、図書館待ちの行列は長かった。
が、待った甲斐は十分あったかと。三浦しをんの小説はやっぱり面白いのだった。
ぶっちゃけ、文楽を生業としている若手大夫の青春物語なのだが、これがまたなんとも良い感じに仕上がっていたし、一般人にはあまり馴染みのない文楽という古典芸能の世界を、感覚的に判りやすく身近なもののように描き出してくれているので、色々と小難しいのかなーと思っていた文楽の世界に、いつの間にやらするっと入り込んでいたのだった。勝田文の表紙も本書の雰囲気をよく表しているかと。続きを読む

5
福岡さん本は続く。4年前の本だが、まだ危険は過ぎ去っていないと思われるので、読んでみた。
結論を言ってしまえば『全然安心じゃありません』という一言につきるかと。一応、今後、新しい本(「ブリオン説は本当か」とか)を読む予定なので、その後の動静はそこで知れると思われるが、現時点の感想はその一言につきる。
何故、全然安心じゃないのかについては、本書を読んで納得して頂くとして、いかに日本政府が根拠のない風評や政治的配慮とやらで、自国民を危険にさらそうとしているのかがよく判った。当時の参考意見はこちら
狂牛病の危険部位の議論を例に挙げると、狂牛病は世間で言われているのとは違って、フグ毒の精巣のような特定出来る「危険部位」などというものはないそうだ。
当時のWHOの勧告では感染牛の全ての部位が食物連鎖網に入ることを阻止すべきとなっていた。その後、時間が経過しているので多少状況は変わっているだろうとは思うものの、アメリカ産牛肉問題を見るにつけても、暗澹たる気分になるしかないのだった。続きを読む

3
あさのさつこさんの帯に惹かれて、心をぽかぽかさせたくて読んだのだが、やや微妙。。。。
記事内容というよりは、記事への感想とかその辺の作りというか。
記者の心が透けて見えるようなところが、どうにもこうにも。
まあ自分が捻くれているせいなのかもしれないが、図書館本で良かったかと。

5
よく行くフレンチレストランのオーグードゥジュール@ヌーヴェルエールやメルヴェイユのオーナー兼ギャルソンである岡部さんの本である。以前、アロマフレスカの田沢さんと出していた「サービスの教科書」という本も面白かったので、購入してみた。かなり前に買っていたのだが、UPするのを忘れていたままだったのだが、この前ちょうどヌーヴェルエールに行ったので、本を持参したところ、運良くご本人からサインを頂けた。
社長兼接客係の「徹底現場主義」仕事術というサブタイトルが付いていたが、話し言葉をそのままおこしたという文章は、読みやすくさらっと読めた。今の状況や過去の失敗などの「素の姿」を素直にさらけ出していて、かなり好感が持てた。こういうことは優しそうで案外そうでもないのではないかと、そう思ったので。

5
環境問題の原点となった『沈黙の春』『われらをめぐる海』の著者で、海洋生物学者でもあったレイチェル・カーソンの遺作である。
子育て真っ最中の友人に薦められて読んだのだが、もっと早く読んでいれば良かったと、ちょっと後悔したほどの、素敵な本だった。
非常に薄い、50数頁ほどしかない本なのだが、その内容は、とても大きく広く、そして深い。
世界中の子供に、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を、と語りかける、彼女の詩的で繊細な文章は、彼女の他の著書と同様に、読む人の心に、優しくストンと入って来るのではなかろうか。
友人の言う通り、すべての大人に、特に子育て中や子供と接する機会のある方にお奨めしたい、そんな本かと。続きを読む

4
『しゃばけ』シリーズ最新作。7作目あたりか。
友人が購入したのを拝借して速攻読了。
鳴家が相変わらず可愛いすぎる。
「きゅわわ〜〜〜♪」
やはりこのシリーズには安定した面白さがあるような気がする。キャラが立っている、というのが一番の理由かもしれないが、そんなキャラ達も毎回成長し続けているので、その辺の成長も楽しみのひとつではある。
基本的には短編集なので単発でも楽しめると思うが、やはり順番に読んでこその面白さだと思うし、特に今回はそんな作品が多かった気がする。オールスター総登場だったし。
相変わらず病弱な若旦那だが、徐々に大人になっているような、そんな感じもした本書だった。

4
こういう主人公は大好きだし、面白くはあったものの、『バッテリー』を凌駕する!という帯文句はちと微妙な気も。
とはいえ、青春物語であることは間違いないし、良品ではあった。
バッテリーは長いから読むのがちょっと。。。という人がいたら、この作品を読んで見ると良いかもしれない。この作品が気に入れば、きっとバッテリーも面白いと思うだろう。

5
辰巳さんお勧め、福岡先生の最新本である。
生物嫌いの私でも、かなり楽しみながら読めてしまったところが、素晴しい!
辰巳さんの本の感想でも述べたことだが、難しいことを平易な文章で判りやすく説明するという能力が、とにかく飛びぬけて凄いのである。
これを読むと『ヤバいものを食べたら自分の身体がかなりヤバイことになるのでは…』と思えるし、『栄養素だけを摂取しても、帳尻は全然あわない』『生命は機械ではない』ということが、実感としてよく判るし、分子生物学って面白いかも…と思えてくるのだった。
以前、人間の身体はおおよそ一ヶ月で入れ替わると、どこかで聞いたことがあったが、その生命の営みがどんな風に行われて行くのかが、よく判った(気がした)。
帯には「極上の科学ミステリー」とあるが、なるほど、それは言いえて妙かと。学生時代に読んだカール・セーガンのコスモスのような、そんなワクワクとした楽しさや期待感が本書にも沢山詰まっていると、そう思った。

5
辰巳さんの最新作。青色の金平糖で作られた北斗七星は本書の象徴とのこと。
「そのはじまり」というサブタイトルが付いているのは、今後も継続していく意志の表れかと。
本書は「なぜ人は食べなければならないのか」という命題に関する、辰巳さんのお考えを語ったものなのだが、御年84歳とは思えない頼もしいパワーが本の隅々にまで漲っていて、読むと背筋が伸びるような、そんな気がこもっていた。
「そのはじまり」を前段として、その後は辰巳さんが「この方」と思う方々のインタビューがいくつか掲載されているのだが、中でも福岡伸一先生の考え方が目から鱗というか、今更ながら「なるほどー!」という内容だった。辰巳さんも仰っているように、目の前がすっきりしたというか、もやもやがくっきりしたというか、腑に落ちたとはまさにこのことかと、そう思った。続きを読む

5
田舎の小さな町で、齢90を超す老女が息を引き取ろうとしていた。死に行く老女や、その老女を巡る周囲の人々を淡々と綴った、連作短編集。まだ学生であるひ孫の苦悩から既に老境にある娘の生き様、通りすがりの店員の心の葛藤まで、実に様々な、でも身近にいるような人々の人間模様が語られていく。
人は死に対した時、業というものについて、考えざるを得なくなる気がするが、その思いはまさに千差万別、人それぞれ、というところが面白い。
やー、しみじみと良かった。
そう思いながら本を置けるのは幸せなことだなーと、そう思った。
余談。
読む時期で作品の出来不出来が変わるわけではないが、でも出来れば、もう少し遅くの、秋の真っ盛りに読むのが、かなりお勧めかと。

3


こうして並べてみると、かなり不気味。。。ちとびびった(^^;;)
本国でTV化された4作のうちの1作。
主人公達にはまったく問題はないものの、正直、主人公の成長物語の部分がやや冗長気味だったかと。

4
グインの122巻。
作者はガン闘病中とのこと。最終巻まで持ってくれと祈るばかり。
以下、めちゃめちゃネタバレ。
続きを読む

5
b384dbfc.jpg生命のゆりかご・南極大陸というサブタイトルがついている。
表紙は子供のジェンツーペンギンである。
らぶりー♪
他にはアデリー、キング、アゴヒゲ、イワトビに、珍しいマカロニまで。

3
舞台は明治の帝都・東京。
東京大學医学部主任のベルツ先生に給仕(ようするに小僧)として就いた若者、葛城冬馬が主人公。話が進むにつれて、冬馬の年齢もあがっていき、友人の名前もガンガン変わって行くという連作短編集であった。
クリスティやケメルマンはじめ、ミステリ小説をもじったタイトルを並べているが、ストーリーは微妙。図書館本でよかったよかった。
ぶっちゃけ、作者がダジャレをいっぱい言いたかったんだろうなぁ、という本かと。

5
1988年といえば、バブル全盛の頃である。
チーム・バチスタからジェネラル・ルージュに至る、桜宮病院を巡る4作品の重要登場人物を主人公に、昭和の終わり頃の桜宮病院を描いた傑作。
特にいままでの作品が好きな人にはたまらない作品ではないかと思われる。世良はさておき、高階の当時のパワーがまた凄い。看護陣では、藤原、猫田、花房の若き姿も印象的だったし、研修時代の田口もちゃっかり登場していたりする。
これを読むと、もう一度最初からシリーズ全部を読み返したくなること請け合い。シリーズファンなら読むべし!

4
薄くてスカスカなので、30分もかからずに読了。
我ながらはやっ!
再販ということで、この巻で終わらないことは判っていたが、まずます心霊事件簿化しているなーと。

4
412c4eac.jpg下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのシェフ三舟さんは、客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵だったりする。
毎度ながら美味しそうな料理ばかりが登場して、美味しいもの好きの心をくすぐりまくる。
今回は三舟シェフの若かりし修行時代なんかもちょっと登場。
今回のタイトルは以下の通り。
錆びないスキレット/憂さばらしのピストゥ/ブーランジュリーのメロンパン/マドモワゼル・ブイヤベースにご用心/氷姫/天空の泉/ヴァン・ショーをあなたに
ちなみに、表題でもあるヴァン・ショーはホットワインである。
スキレットは重い鉄鍋、ピストゥはバジルペーストと、読むと食の知識が増えたりもする(覚えていられれば、だが(^^;;))

5
今回は珍しく3作構成の中編集だが、全部他のお話に関わりがあって、同じ時間の別のお話となっている。おまけに全部デート話(笑)
読み終わってみれば、さぞかしタイムチャートとか作って頑張ったんだろうなーという感じで。
デル戦ファンにとっては、久しぶりに金髪の女王(赤ゴジラじゃなくて)が見られたのが一番の眼福かもしれない。絵描きは違えど、雰囲気は同じ女王になっていたので、良かった良かった。
あ、勿論、ゴジラ夫婦もばっちり登場しているので、ご安心をば。

5
おまちかねの第二部はJ・D・ロブのイブ&ロークが登場。第一部からおよそ50年が経過し、行方不明のダイヤが新たな殺人の引き金に。
当初、この企画が出たときには、誰のご先祖が・・・と期待していたのだが、まあ結果はこういうことになって微妙な心境。(詳細は読んでからのお楽しみで)
ピーボディの昇進が現場に馴染んでいく様は、周囲の反応も含めて、見ていてかなり楽しい。相方の格好が奇抜ということもあるので、最終的に彼女がどんなスタイルに落ち着くのか、今から楽しみである。
また、新しいメンバがちらほら出てきたが、彼らが今後も登場するのかどうか、その辺にも注目したい。

4
ノーラのロマンス物とJ・D・ロブの近未来サスペンス・ロマンスミステリのカップリングが実現した。まずは現代を舞台に、ノーラが登場。ダイヤモンド泥棒に絡んだ、ある家族達の物語である。扶桑社のシリーズを読んでいる人にはお馴染みの、まさにノーラらしいストーリーと言えば、おおよそ想像はつくかと思われるが、まあ、実際にどんな内容だったかは、読んでからのお楽しみということで。

4
婚約寸前の彼氏に逃げられ、勤め先が倒産してしまったという、三十路になったばかりの女、鳩子の物語である。
その後、何とか勤め先は見つけたものの、過去付き合った男たちと再会したり、探偵に付け回されたり。。。と、なかなか摩訶不思議な展開が続く。
以下、少々ネタばれつつ続きを読む

5
さかざきさんのペンギン本、最新作!
腰痛で死んでいても、これだけは死守したり(決死の覚悟で買ったともいう)。
このシリーズの中では、Suicaペンギンにスイッピという名前がついていて、5人兄弟の4番目ということになっているのだが、そのことを一般の人々は殆ど知らない、ということをすっかり失念していた(^^;;)。
ちなみに他のペンギンの名前は『1ばんめのにいさん』『にばんめのにいさん』『さんばんめのにいさん』である。んで、5番目は『ちびすけ』。
男ばっかしなので、スイッピはオスだったりするのだが、JRではSuicaペンギンとしか呼ばず、性別も明らかにしてはいないので、念のため。

4
ナツイチで見つけて購入。
そういやーきちんと読んだことなかったなぁと。
直筆のノートが掲載されているのが気に入った。
彼の書く丸くて優しげな字がとても好きだ。このノートを学生時代に見ていたら、彼の字体を真似していたかもしれない、なんて思った。
この本を読んだのは、7/14のことなので、UP日付はその日にしておくが、先日(7/31)、NASAが「火星で水が発見された」と発表した記事を読んだ時、ふと『地球があんあまり荒れる日には』を思い出した。
氷ではなく水の発見である。火星の赤さはやはり温いのかもしれない。

5
『からだがかゆい』と一緒に買った岩合さんの写真集。東京FMでラジオ番組を持っていたそうで、その関連で出た本らしい。
勿論ペンギン写真(今回はアデリー君)も入っているが、なんと言っても凄かったのが、この表紙の『黄色い花とキンイロジリス』であった。
なんとも美味しそうに匂いを嗅いでいるように見えるリス君なのだが、この後、この花をむしゃむしゃと食べてしまったそうなので、やはり『うまうまー♪』と思っていた瞬間の写真に違いあるまい(と思いたい)。
野生のジリスと観光客からエサを貰ってしまうジリスとでは、体型が違ってしまっているとのこと。野生動物に不用意にエサをあげてしまう恐ろしさを、今更ながら思い知らされたのであった。
他にもアオアシカツオドリとかオオカミとか、うおおおお、という動物の写真がいくつもあり。お勧め。

5
キングペンギンの子供が足で頭を掻いている!ということで購入。うまくフリッパーでバランスを取りながら「おっとっと」という感じでやっているのが超らぶりーである(^-^)。
他にもシマウマとかゾウとかアシカとかカンガルーとか色々な動物が登場するのだが、それぞれ「かいぃのぉぉぉ」とやっていて、これがまた「どっひゃっひゃっっっ!」と面白い。特にカンガルーの掻き方が秀逸だったが、シマウマの後ろ足によるさりげない掻き方とか、猫かと思うようなゾウの甘えたしぐさを見て「目から鱗」になったりもした。
子供向けの本ながら、かなり楽しめる一冊かと。

4
〈シャム猫ココ〉シリーズからの料理レシピ集を翻訳者自らが実践ということで、猫バカによる猫バカのための猫バカな料理の本となっている。よって、猫飼いの人への料理製作中のタメになる(かもしれない)アドヴァイスもたっぷりあり。文庫なのにオールカラーという贅沢な仕上がり。ある意味、シャム猫ココのシリーズ紹介にもなっていて、どれを読んだのか判らなくなった人(あたしだ)にとっては、2度美味しい本になった(笑)。
最近、クリスティ作品もいくつか訳しているらしいが、クレイグ・ライスの『セントラル・パーク事件』もこの方の訳だったとは知らなんだ。

4
新装版の4巻目。今回はローマが舞台だった。すんごい短編だったので、中身も薄ーっ!
ますます「陵子の心霊事件簿」っぽくなってきて、結果も予想通りだろうと思いつつ、という感じで。(よく考えてみたら、某作家の小説と激似タイトルだったんだな…)
にしても、このルルル文庫という名前、低年齢を対象にしているのかもしれないが、なんとかならんもんなのか・・・(-_-)。

5
岩合さんのネコ本がまた文庫化されたので、いそいそと購入。岩合さんが撮るネコはまさに普通のネコなので、元ネコ飼いとしては、懐かしさ半分、愛おしさ半分の微妙な気持ちになるのだった。写真にパワーがあるので、見ているだけで心が癒されるのだった。懐かしの海ちゃんや外国のネコたちもちらほら登場。今度は犬も撮ってくれないかなーなんて思ったり。

4
思わず「じれったい♪(by安全地帯)」って歌いたくなるような、アラサー(around30)−ようするに30代−の物語が5作品入っていた。
この朝倉節とも言えそうな「じれったさ」にハマッたモノとしては、じりじーりと読み進み、脱力したり笑ったり首をひねったり(意味不明な北海道弁が多数)しながら、またしても一気に読了。
アラフォー(around40)の物語だった「田村はまだか」に比べると、過ぎ去ってしまった分、余裕を持って外から眺められるから、不思議だ。やっぱり読む時期って大事だなぁとも。
表題作が一番のお気に入り。いきあたりばったりで一途なせいか、妙なところが抜けている、そんな彼女の行動力がとっても好きだった。
「春季カタル」が花粉症のことだったとはしらなんだ。
「コマドリさんのこと」もそこそこ面白かったが、こういう人には正直お近づきにはなりたくない。
「一入(ひとしお)」が、こういう字を書くと初めて知った。
これは図書館本なので、文庫になったら買おう、そう思った。

5
なんちゅータイトルだと思ったものの、読み終わってみれば、まさにタイトルまんま。大阪の下町にある戸村飯店。そこの兄弟2人が交互に繰り広げる、バリバリコテコテのようなスルスルサラサラのような、そんな青春物語である。関西テイストあふれる、関西ネイティブでないと書けないお話かと。
瀬尾さんの作品にしてはさくっと読めて(注:褒め言葉である)そして相変わらず面白く、瀬尾さんってやっぱりいいなぁ、と思えた作品だった。
本書は、今の時代を生きてきたある程度大人の日本人でないと解説なしには理解できない、そういう日常生活のネタが随所にちりばめられているので、こういう物語を他国用に翻訳するのは、きっと難しいのではなかろうか、と思ったり。
私はこれをもうひとつの舞台である東京側の目線で読んだ訳だが、もうひとつの舞台である関西ネイティブの目線から読むとどうなるのか、ちょっと知りたい気もする。
今まで読んだ瀬尾さんの作品の中ではこれが一番好きになった。
かなりオススメ。

↑このページのトップヘ